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保育園給食費の都知事宛て「要望書」を提出しました [市議団政策]

 9月24日に日本共産党稲城市議団は、保育園給食費についての都知事あての要望書を提出しました。斉藤まりこ都議会議員の同席のもと、東京都の保育支援課長が対応をしてもらいました。
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※斉藤都議(左端)と都の保育支援課長(右端)

 要望書の内容は「給食食材料費の実費負担をしなくてすむよう都としての補助金を出してほしい」「都において一律の制度となるように必要な予算をつけてほしい」など今後に向けてのものですが、稲城市で現在起きている状況も伝えて若干のやり取りも行いました。
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Q今回の給食費の徴収にあたって都民や保育関係者からの問い合わせや意見は?
→市民から直接苦情や問い合わせなどはきていません。
→保育関係者については保育団体3団体から「自治体間の金額の差を解消してほしい」という要望が出されています。
Qこれまで続いてきた給食主食費の補助と、都の子育て推進交付金の関係は?
→主食費の補助については昭和44年から補助制度を設けていましたが、平成17年度から13項目の補助金を包括した交付金となりました。
→交付金にした際にはそれぞれの補助額については基礎単価として引き継がれており、主食費補助として出されていた金額はそのまま交付金の中に含まれています。
→交付金の使途については各自治体の判断に任されているので給食費の補助に使うのか、別の施策に使うのかは各自治体の裁量です。
Q自治体の中で給食費の徴収有無が分かれており、23区と多摩地域でも差が大きい。自治体間格差が出ているのではないか?
→特に格差があるとは認識していない。それぞれの自治体の判断によるものだと考えています。
→23区で給食費を徴収しない自治体が多く、多摩地域で副食費のみ徴収の自治体が多い現状は認識しています。

 今回のやり取りで確認できた大きなポイントは、現在の子育て推進交付金の中には過去の給食主食費補助金のお金がそのまま引き継がれているということです。「主食費補助」という目的がはっきりしていた補助金から、自由に使える交付金に制度は変えられましたが、主食費補助に使われていたお金は減額されずに交付金の中に含まれているということです。ただし交付金は使用用途が自由だから、「主食費補助に使わない」のも自治体の自由だということです。
 今回の給食費の徴収にあたって徴収を行わなかったり、金額を減額している自治体はその理由を「保護者負担の軽減」や「児童福祉の向上」としています。そういった自治体は子育て推進交付金に含まれている主食費補助分のお金を、その本来の趣旨のために使っているわけです。それと比較すると、こういった一律の補助を一切行わず、全額保護者負担で給食費を徴収しようとする稲城市の特異な姿勢が際立ってくるのではないでしょうか。9月27日の市議会本会議や今後の市議会で追及していく大きな材料を得ることができました。
 ただ、今回のやり取りで見逃せないのは、都の担当者は給食費これだけ差がついていることについて「格差があるとは考えていない」「各自治体の判断によるもの」と答えたことです。これが東京都の認識だとすると、とても残念です。認可保育園での給食は、保育設置基準に基づいて「必ず」行わなければならないものです。オプションで「実施しても、しなくても良い」ものではありません。そういった給食について、同じ都内に住んでいるのに年間0円から9万円の差がでるのは、格差そのものではないでしょうか。
 だから、保育団体からも「差をなくしてほしい」という声があがり、市長会からも「都として一律の制度になるようにしてほしい」と要望が出されています。担当者も「自治体ごとに金額にばらつきがある」ことは認めていますので、これを是正するために東京都が役割を発揮していくことが求められます。この点については、これからも日本共産党都議団と連携しながら声をあげていきます。短時間でしたが、実りの多いやり取りとなりました。

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JR東日本と懇談をしました~南武線の時刻表の撤去について~ [市議団政策]

 以前にご報告しました、JR東日本南武線の駅のホームから時刻表が撤去された問題(JR東日本南武線へ要望書を提出しました~駅の時刻表の撤去について~)で、南武線を管轄するJR東日本八王子支社に申し入れと懇談に行ってきました。
 参加者は日本共産党吉良よし子参議院議員事務所の坂井事務局長、赤野府中市議、岡田稲城市議、山岸の4人でした。JR側からは営業部や総務部などから3人の方が対応をしてくれました。
 こちらからの意見や質問に対して先方が答えてくれましたので、そのやり取りについて報告をします。
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①南武線のホームから時刻表が撤去をされた理由は?鉄道運輸規定との整合性は?
→鉄道運輸規定では「駅構内に時刻表を設置すること」と規定しており、その数は決められていない。今回はあくまでも時刻表の数を減らしただけであり、最も利用者が通るであろう改札の前には時刻表を掲示している。
→ホームにはLED照明表示板が設置をされており、それを見てもらえれば次に来る電車の時刻は分かるので利用者向けサービスは低下していない。
②撤去されたのは南武線の全駅か?
→乗り換え路線の無い駅の時刻表を減らした。乗り換え客は改札を通らないでホームに向かうので、そのようにした。八王子支社管轄区間では「立川駅」「分倍河原駅」「府中本町駅」はホームに時刻表を掲示している。
→横浜支社の管轄区間については把握していない。基本的には支社ごとの判断で行っているが、ただ会社としての基本方針は変わらない。
③駅の利用者から「見ようと思ったらいきなり無くなっていて驚いた」という声も出されているが?
→時刻表をいきなり減らして「スマホを見てください」というのは唐突感があり、急に行われたように感じるのは確かにそうだと思う。この点については今後に活かしたい。
④稲城長沼駅のように快速が停まったり、始発や終発の停まる駅では2列しかない照明表示板ではわかりづらいのでは?
→その意見はその通りなので、今後の参考にしたい。
⑤時刻表を撤去した空きスペースの今後の活用は?広告などに使うのか?
→具体的な活用についてはまだ考えていない。
⑥時刻表を撤去したのは南武線だけなのか?
→八王子支社の管轄では南武線だけ。路線の特徴なども検討の上で実施した。決してコスト削減ありきで実施したわけではない。
⑦改札前に時刻表を掲示しても足早に通り過ぎて逆に見る人は少ないのではないか?
→そういった状況もあるのは承知している。
⑧元のように時刻表を掲示してもらうことはできないのか?
→この場で返事するのは難しい。利用者のサービスが多様化している中で実施をしたので理解をしてほしい。元に戻してほしいという要望があったのは社内に持ち帰る。

 主なやり取りは以上です。
 感想としては、こちらから利用者の声などを伝えて、先方もJRとしての立場を丁寧に説明はしてくれました。特に事前の案内が無かった事については「唐突感があったのは否めない」と発言されたのは重要です。また、「ホームに照明表示板がある」という事についても「照明表示板だけでは分かりづらい点はある」との発言があったのも重要ではないでしょうか。
「コストありきではない」ということでしたが、そうであるならばこれまで通りホームにも時刻表を掲示してもらうことが必要です。最も弱い立場の人が安心して利用できる駅や電車になってほしいです。今回の件は、5月31から始まる市議会定例会でもテーマとして取り上げていく予定です。引き続き、利用者の方の声をしっかり聞いていきたいと思います。
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JR東日本南武線へ要望書を提出しました~駅の時刻表の撤去について~ [市議団政策]

 本日(4月26日)、JR東日本南武線を管轄するJR東日本八王子支社に対して、以下のような要望書を提出しました。


2019年4月26日

JR東日本八王子支社長 坂本浩行殿
JR東日本南武線駅ホームへの時刻表設置の要望書

日本共産党

参議院議員 吉良よし子

参議院議員 山添 拓

稲城市議団

府中市議団

国立市議団

立川市議団


 3月16日のダイヤ改正以降に、南武線の駅ホームに設置されていた時刻表がすべて撤去されました。時刻表が掲示されていた場所には「ホームページをご利用ください」「(スマートフォン)アプリをご利用ください」と書かれた張り紙がしてあるだけです。これでは高齢者や児童、スマートフォンやパソコンを日常的に使用しない利用者はすべて排除をされてしまいます。鉄道運輸規定では「停車場に時刻表を掲示」することを求めています。今回の措置は、それらの規定にも違反をするものではないでしょうか。私たちは、すべての利用者が安心して南武線を利用できるようにするために以下の点について、早急な対応を求めます。
1.駅のホームに時刻表を掲示すること。
2.すべての利用者が安心して鉄道を利用できるようにすること。
以上


 要望者は日本共産党の2人の国会議員と南武線の東京側の路線に関わるすべての議員団名です。
 事の発端は選挙中に、駅の利用者の方から「南武線のホームの掲示板が撤去をされていて使いづらい」「高齢者の方などはだいぶ困っているようだ」との声が寄せられたことです。
 選挙後に情報を集めてみると、状況としては以下のような事でした。
①3月のダイヤ改正の時に駅のホームの掲示板が撤去された。
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※もともと時刻表が掲示されていた場所
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※時刻表の代わりに小さな張り紙がしてあるだけです。

②改札の外には時刻表が掲示されている。
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※改札の外の時刻表
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※掲示日は3月のダイヤ改正日になっています。

③現場の駅員さんにもほとんど説明されないで撤去された。
④実際に時刻表がわからなくてわざわざ駅員に聞きに来る高齢者の方も居る。

 要望書に書きましたが、「ホームページを見ろ」「スマホを見ろ」ではあまりにも乱暴すぎます。持っていない人は完全に排除をされてしまいます。
 これについては、鉄道事業者としてのJR東日本の姿勢が問われます。
 今回、まずは要望書を提出し、連休明けには実際にJR東日本に出向いて交渉も行う予定です。交渉の結果については、後日ご報告いたします。
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政策チラシを作成しました。 [市議団政策]

稲城市長・市議会議員選挙にあたって、日本共産党稲城市議団の政策を紹介するチラシを作成しました。市内のご家庭に配布いたしましたが、ブログ上でも見られるようにしました。どうぞ、ご覧ください。

表面
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ダウンロードはこちらから。(PDF)※有効期限5月8日まで

裏面
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ダウンロードはこちらから。(PDF)※有効期限5月2日まで

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パンフレットを作成しました。 [市議団政策]

 私の生い立ちや議員活動についてご紹介をする「個人パンフレット」を作成していただきました。私の活動地域に配布していますが、ダウンロードもできるようにしました。
 がんばって作成しましたので、よろしければぜひお読みください。

表紙
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1ページ
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2ページ
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3ページ
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裏表紙
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ダウンロードはこちらから。(PDF・約2M)※有効期限5月2日まで
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市長の「ウソ」攻撃に反論します。(追記あり) [市議団政策]

 髙橋市長が「稲城市長 高橋かつひろ」というフェイスブックページに、「ウソのビラにご用心を!」と投稿しています。
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 名指しはしないものの、私の写真が入った日本共産党の政策ビラの写真を載せて投稿をしています。事実と異なることがあれば直接私たちに言うなり、訂正を求めるなりをしてくれれば良いのに、私たちには何も言わずにフェイスブックにだけ載せている点が残念な感じです。私たちは「ウソ」は書いていませんのでこの場で反論をいたします。

 当該のビラは「稲城民報2019年1月・2月号外」で、12月末に作成をして1月から2月に配布をしました。市長が投稿で言っている「本日は市議会第一回定例会の最終日」は3月27日であり、その1カ月以上前に配布されたものです。
 それを踏まえたうえで、以下のやり取りについてご紹介します。

<平成30年第4回定例会>
2018年12月3日 市議会本会議一般質問
山岸:小中学校の体育館へエアコンを設置するべきと考えますが、市長としてどのように考えられているのか、認識を聞きます。
市長:市立小中学校の体育館への空調設備の設置につきましては、学校体育館は普通教室等に比べ容積が非常に大きく、設置する空調設備につきましても高い能力が求められ、工事費や維持管理費などで膨大な経費を要し、都が創設を予定している財政支援制度を活用しても、補助額・補助率ともに低く、大きな財政負担を伴います。また、オープン構造となっており、空調設備の設置を前提としていない体育館につきましては、断熱対策や壁の設置等の対応も必要になります。このため、近年の猛暑による学校運営への影響や、学校体育館が地域活動や災害時に避難所となるなど、重要な拠点となっていることは十分認識しておりますが、現時点では空調設備の設置は困難と考えております。

この時に、市長ははっきりと「(体育館の)空調設備の設置は困難」と拒否をしているのです。それを政策ビラで市民にお知らせするのは、当然のことではないでしょうか。

時系列を追うと、以下の通りです。
2018年12月 市議会一般質問の私の答弁に対して「空調設備の設置は困難」と拒否
2019年1月~2月 日本共産党の政策ビラで「市長が拒否」と報じる
2019年3月27日 市議会最終日に体育館へのエアコン設置について議案が追加上程されて、全会一致で可決

 これで私たちの政策ビラには、なんらの「ウソ」もないことがはっきりしました。
 こういった事実を十分に知っているはずなのに、その事実を捻じ曲げて「ウソ」と攻撃するやり方には残念でなりません。

 もう一点残念なのは、この投稿がされた日時が「2019年3月27日12:47」だということです。この時間帯は、市議会最終日に「体育館のエアコン設置」について議案が示されたのちに、お昼休憩になっている時間です。
 議会への議案説明も、議員による質疑も、討論も、採決もこれからというときに、こういった煽るような投稿を市長がすることは大変不適切ではないでしょうか。100歩譲っても、せめて議案の採決が終わって、議会が閉会をしたのちに行うべきことではないでしょうか。そういった点でも、市長が市議会をどのように見えているのかがわかるような気がします。

 日本共産党はこれからも市民の皆さんの声に寄り添い力を合わせて、暮し・福祉・子育て・教育が大切にされる稲城のまちづくりを目指します。どうぞ、これからも日本共産党稲城市議団へ皆さんの声をお寄せください。


~2019年3月31日追記~
 数人の人から、「議事録にそのように書いてない」とご指摘を受けたので追記いたします。市議会議事録には、以下のように記載されています。
平成30年第4回定例会(第25号) 本文 2018-12-03
306 : ◯ 9番(山岸太一君)これについては、ぜひ進めていただきたいと思います。では続いて、3)、小中学校の体育館へエアコンを設置するべきと考えますが、市長としてどのように考えられているのか、認識を聞きます。
308 : ◯ 市長(高橋勝浩君) 小中学校の体育館への空調設備の設置につきましては、さきに答弁したとおりでございます。

 この「さきに答弁したとおり」というのは、稲城市議会のローカルルールです。前の質問者が同じ内容の質問して答弁がされている場合は、このように答えるようになっています。この場合は、すでに別の議員が同じ質問をしていたので、市長はこのように答えています。その答えた内容が以下のものです。

6 : ◯ 教育部長(石田昭男君) おはようございます。答弁させていただきます。市立小中学校の体育館への空調設備の設置につきましては、学校体育館は普通教室等に比べ容積が非常に大きく、設置する空調設備につきましても高い能力が求められ、工事費や維持管理費などで膨大な経費を要し、都が創設を予定している財政支援制度を活用しても、補助額・補助率ともに低く、大きな財政負担を伴います。また、オープン構造となっており、空調設備の設置を前提としていない体育館につきましては、断熱対策や壁の設置等の対応も必要になります。このため、近年の猛暑による学校運営への影響や、学校体育館が地域活動や災害時に避難所となるなど、重要な拠点となっていることは十分認識しておりますが、現時点では空調設備の設置は困難と考えております。

 教育部長の答弁ですが、市長はこの部長答弁と自分の答弁は変わらないので「先に答弁したとおり」と答えています。

 もう一点、ある方が以下のやり取りを指して「拒否はしていない」と指摘されたので、その点についてもお答えします。
278 : ◯ 9番(山岸太一君)3)、エアコンが設置されていない特別教室にはちゃんとエアコンを設置すべきだと考えます。市長としてこれをどのように考えられているのか、認識を聞きたいと思います。
280 : ◯ 市長(高橋勝浩君) 特別教室への空調設備の設置につきましては、義務教育施設の整備状況全体の優先順位及び財政状況を見ながら、対応をこれから検討してまいりたいと思います。

 まずこの質問は「特別教室へのエアコン設置」なので、体育館とは別の質問です。
 また「対応を検討して」と言っていますが、「優先順位及び財政状況を見ながら、対応を検討」というのを、分かり易く言い直すと「その分のお金はすぐには無いので、お金ができたらその時に考えます」というもので、ある意味やんわりと拒否をしているものと変わりありません。
 結果として新年度予算には、家庭科室や美術室などの特別教室へのエアコン設置は盛り込まれませんでした。
 ご指摘への回答は、以上です。
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稲城市の待機児童数の推移と保育園新規開設状況 [市議団政策]

 稲城市で、なぜ毎年のように待機児童が問題になるのでしょうか。私たちは、最大の原因はこれまでまともに保育園を作ってこなかった、市の姿勢が大きなツケとして回ってきていると考えています。そのことについて、過去の数字等についてまとめてみました。
 以下の表は、稲城市の待機児童数の推移と新規開設された保育園です。
 まず、前提となる待機児童数についての考えです。国は待機児童数をごまかすために様々な“除外規定” を設けて、待機児童から「隠れ待機児童」を除いて待機児童数を小さく見せるような事をしています。日本共産党は「認可保育園を希望して入れなかった数」こそが待機児童数そのものであり、市議会でも必ずその数を明らかにするようにしています。
 今回の数字も本来は表に出ない物を、市議会での答弁という形で議事録に残っていたために数字を追うことができました。一部の人からは「議会質問で数字を聞くだけの質問は意味がない」という声もありますが、議事録に数字を載せることで後々の分析や検証に活用することができます。議会質問にはこういった側面もあるのだということを実感しました。そんなわけで、表の2009 年以降の数字は「本当の待機児童数」となっています。しかしそれ以前の2008年や2007年当時は、実は待機児童に対する私たち自身の認識もまだまだ弱く、議会質問での答弁も「隠れ待機児童数が除外された数字」となっています。2008年から2009年にかけて、突然数字が多くなっているのもそういった事情があることをご了承ください。

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 その点を踏まえても、少なくとも2009 年以降は毎年のように100 人以上の待機児童が出ているのがわかります。また、数の推移で見れば2004 年頃から待機児童が増えてきているのがわかります。本来であれば2010 年以前から保育園を新設して、計画的に保育園を作る必要があったはずなのに、それが行われていませんでした。2002 年に若葉台に保育園ができてから、次に南山保育園ができるまでに13 年以上経過しています。現市長の髙橋市長だけでなく、その前の石川市長の時代から待機児童対策が後手に回っていたことは明らかです。
 待機児童対策の唯一の道は、保育園を新設して保育園の定員を増やすことです。しかし、つい最近まで市はまったくそういう姿勢を見せてきませんでした。私が議会で「認可保育園を増やすべきだ」と言っても、「認可保育園は足りている、認可外などでなんとかする」という態度でした。しかし、保護者の皆さんの声や私たちの議会での追及に押されて、ついに稲城市も認可保育園新設の方向に舵を切っています。
 しかし、まだまだテンポが追いついていません。長い間、抜本的な対策が取られていなかったツケが、今ここにきて響いているのです。日本共産党市議団は、稲城市の保育園新設計画を早期に着実に実施させながら、希望するすべての人が保育園に入れる環境を作っていくことを、これからも求めていきます。

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稲城市歴史文化財の保管状況について [市議団政策]

 本日、稲城市教育委員会生涯学習課の皆さんにご協力をいただき、市の歴史文化財資料の保管状況について見学をさせていただきました。
 稲城市は平尾地域にあるフレンドひらおの中に「郷土資料室」を設けて、そこに歴史資料や文化財を展示しています。郷土資料室に入りきらない資料を、主に3カ所に分けて分散保管をしています。今回はそのうちの2カ所について見学をさせてもらいました。

1.ふれんど平尾内の郷土資料室付属の保管部屋
 ふれんど平尾は元々は平尾小学校という小学校で、学校としての役割を終えた後は複合施設として様々な役割に活用されています。郷土資料室は施設内の2階部分の約半分程度を使って、かつて教室だった部屋を展示室と保管室としています。
①文書資料室
文書資料室は、市内外で出版や発行された書籍や冊子を保管しています。都内の各自治体が冊子を発行すると資料として稲城市にも送られてくるので、それを自治体別に整理して保管をしています。稲城市で発行した資料も保存用として保管をしています。資料は全部で600冊を超えています。
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都内の自治体から送られてきた資料
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稲城市で発行した資料

②瓦谷戸窯跡の出土品保管室
 大丸地域の市立病院西側で出土をした奈良時代の出土品を保管をしています。奈良時代に武蔵国分寺に納める瓦を焼いた窯の後から出土した瓦や土器など、千点以上を保管しています。すべてナンバリングされて整理をされており、常態の良い物や価値の高い物は郷土資料室に展示をされ、それ以外の物はすべてここに保管をされています。
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出土した瓦
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窯の一部
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保管箱がずらっと並んでいます

③昆虫標本保管室
 市内で採取された昆虫標本を保管しています。元稲城高校(現:若葉台総合高校)にかつてあった野外活動部の高校生の皆さんが採取をして標本にした標本箱80箱が保管されています。今では市内で見ることのなくなった蝶やトンボなど貴重な標本となっています。
 80箱ある標本のうち、10箱程度は郷土資料室で展示をしていて定期的に箱の入れ替えはしています。また、夏休みの時期などには中央図書館などでの展示も行います。年に一回程度は防腐剤の入れ替えなどを行う必要があり、入れ替えには稲城高校のOBの方も手伝いに来てくれます。
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標本箱が置かれた棚
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トンボの標本

2.多摩川沿いの文化財収蔵庫
 矢野口地域の多摩川原橋のたもとに、プレハブ建ての文化財収蔵庫があります。作られたのは1992年ごろで、それ以前は市立病院の敷地内に収蔵庫がありました。中は棚ごとにいくつかの種類に分かれています。
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収蔵庫の外観

①農具関係
 市内で農業をしていた家から寄贈をされた農具が保管されています。唐箕(とうみ)などは様々な種類の物がたくさん保管されています。鍬や鎌などの農具もたくさん保管されています。これらの農具はひとつずつラベリングがされて、調査カードに記載がされています。
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様々な唐箕
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様々な農具
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分類カード

②漁具関係
漁具も様々な物が保管されています。多摩川で実際に使用されていた木製ボートや網などがあります。
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木造ボート
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様々な漁具

③民具関係
民具はカメやお皿などが保管されています。講中などで人が集まった時に使う様の一式が箱ごと保管されています。
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様々な民具

④文書資料
 古文書もたくさん保管されています。市内の歴史の古いお宅から寄贈をしてもらった文書をそれぞれ整理して保管をしています。行政文書も古い物は公文書としての保管以外にも、歴史資料として保管をしています。また、かつて市内にあった奚疑塾で実際に使用されていた錦絵も保管されています。
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市民から提供された古文書
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古い行政文書
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貴重な錦絵1
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貴重な錦絵2

<見学を終えて>
 郷土資料室に展示をされている何倍もの資料が、それぞれ保管をされていることがよくわかりました。展示室がもっと大きければこれらの資料もいろいろと展示ができるのに、今のままだとなかなか日の目を見ることができないと感じました。
 それぞれの保管状況は担当の職員の方のご努力で適切な保管がされていますが、多摩川沿いのプレハブ収蔵庫などの分散保管になってしまっているのは課題であることも感じました。
 稲城市独自の歴史資料や文化財がもっと多くの人の目にふれることで街の歴史を知り、魅力を感じることができるのではないでしょうか。引き続き、こういった文化財の保護や展示について課題を学びながら、必要な政策提言をしていきたいと思います。ご協力をいただいた、生涯学習会の皆さんありがとうございました!
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障害者施設の見学をしました [市議団政策]

8月13日に、同じ1期目の新人議員の有志4人で市内の障害者施設の見学を行いました。

1日かけて9ヵ所の施設や事業所をまわり、どの事業所でも皆さんお忙しい中で資料を準備していただき、熱心にご説明をしてくれました。
医療や介護についてはこれまで様々な形でかかわってきましたが、障がい者福祉の分野についてもほとんど不勉強でしたので、今回の見学はとても勉強になりました。

見学をした施設・事業所の一覧は次の通りです。
①パサージュいなぎ(施設入所支援、生活介護、短期入所)
・50床の入所定員で、精神障害や知的障害がある方が施設内で生活をしています。
・短期の入所やデイサービスへ通所で通ってくる方も受け入れいています。

②RUE(リュー)東長沼(グループホーム)
・5床の定員で、精神障害や知的障害がある方が生活をしています。
・食事や家事などの援助を受けながら、家に近い形で自立した共同生活を行っています。
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地域の中に溶け込んでいるグループホーム。庭を使ったバーベキューなども行っているようです。

③通所訓練室・梨の里(生活介護)
・医療的支援が必要な重度な身体障害の方がデイサービスへ通いで来られています。
・リハビリ的な支援も受けることができます。
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訓練室の中で説明を受けました。

④コラボいなぎ(就労移行支援、就労継続支援)
・一般企業への就労するためのトレーニングを受けることのできる移行支援事業と、いわゆる「作業所」としての継続支援事業を行っています。
・本格的な宅配弁当の作成やお菓子作りなどを行って、市内の各所に配達や販売を行っています。
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就労移行支援ではパソコンを使いながらトレーニングを行っています。

⑤エイトピア工房(就労継続支援)
・お菓子とパンの工房を使ってさまざまな商品をみんなで作っています。
・農作業を行う設備も併設しており、通われてくる方の得意分野を活かして働いて工賃を受け取っています。
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多彩なお菓子やパンを作っています。

⑥わくわく(就労継続支援)
・精神障害の方に特化をした事業を行っています。
・作業所としての就労支援だけではなく、人との関わりを作るための生活支援も合わせて行っています。
・併設しているカレーショップは、週1回の営業ながら本格的なカレー屋として市内でも名が知られています。

⑦マルシェいなぎ(相談支援、就労支援)
・相談事業全般を行う事業所です。
・特に成人の方の一般企業へ就労相談や、就労後のフォロー、企業側への情報提供やサポートなどをきめ細やかに行っています。

⑧レスポーいなぎ(発達支援センター)
・幼児や児童の発達障害に特化した相談事業を行っています。
・悩みや困り後の相談から、学校や保育施設への情報提供、医療支援など、児童と保護者のサポート活動を行っています。
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発達障害に対しての情報提供なども行っています。

⑨LaVie(ラヴィ)東長沼(日中一時支援、放課後等デイサービス)
・成人の方の日中の生活介護も行いながら、子どもたちを対象にした学校終了後の預かり事業を行っています。
・子どもたちをただ預かるだけではなく、集団生活や社会性を学ぶための活動を行っています。

障がい者福祉は障がいの内容(身体、知的、精神)や度合いによって、サービスや支援の中身が変わってくることを今回の見学で知ることができました。
また、最近では児童の発達障害への支援依頼も増えていて、相談を行っている「レスポーいなぎ」では毎日3~4件の相談が入っているとのことでした。(1件当たりの相談時間は1時間~1時間半で、これを2人の相談員で行っているとのこと!)

ひとりひとりの方が、その人らしい生活や人生を送れるように必要なサポートや支援体制を整えていくことの重要性と、事業基盤の大きくない事業者への行政としての支援の必要性を強く感じました。

今回は党派や会派を超えて新人議員だけで見学しながら意見交換をすることができて、新鮮で勉強になる1日となりました。
これからも、いろいろな形でコラボレーションをしていければ嬉しいです。
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「エイトピア工房」と「コラボいなぎ」のクッキーがおみやげになりました。
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議会報告会のお知らせ [市議団政策]

昨日、終了をしました6月議会の議会報告を市内4カ所で開催いたします。

①7月18日(土) 10時から 会場:城山公民館
②7月19日(日) 10時から 会場:第2文化センター
③7月19日(日) 14時から 会場:大丸地区会館
④7月20日(月) 10時から 会場:平尾団地64号棟集会室

事前のご予約不要で、どなたでもご参加をいただけます。

全日程とも岡田議員と山岸が参加をして、6月議会の全体を報告した後にご参加いただいた皆さんと意見交流会を行いたいと思います。
多くの方のご参加をお待ちしています。
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