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稲城市の待機児童数の推移と保育園新規開設状況 [市議団政策]

 稲城市で、なぜ毎年のように待機児童が問題になるのでしょうか。私たちは、最大の原因はこれまでまともに保育園を作ってこなかった、市の姿勢が大きなツケとして回ってきていると考えています。そのことについて、過去の数字等についてまとめてみました。
 以下の表は、稲城市の待機児童数の推移と新規開設された保育園です。
 まず、前提となる待機児童数についての考えです。国は待機児童数をごまかすために様々な“除外規定” を設けて、待機児童から「隠れ待機児童」を除いて待機児童数を小さく見せるような事をしています。日本共産党は「認可保育園を希望して入れなかった数」こそが待機児童数そのものであり、市議会でも必ずその数を明らかにするようにしています。
 今回の数字も本来は表に出ない物を、市議会での答弁という形で議事録に残っていたために数字を追うことができました。一部の人からは「議会質問で数字を聞くだけの質問は意味がない」という声もありますが、議事録に数字を載せることで後々の分析や検証に活用することができます。議会質問にはこういった側面もあるのだということを実感しました。そんなわけで、表の2009 年以降の数字は「本当の待機児童数」となっています。しかしそれ以前の2008年や2007年当時は、実は待機児童に対する私たち自身の認識もまだまだ弱く、議会質問での答弁も「隠れ待機児童数が除外された数字」となっています。2008年から2009年にかけて、突然数字が多くなっているのもそういった事情があることをご了承ください。

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 その点を踏まえても、少なくとも2009 年以降は毎年のように100 人以上の待機児童が出ているのがわかります。また、数の推移で見れば2004 年頃から待機児童が増えてきているのがわかります。本来であれば2010 年以前から保育園を新設して、計画的に保育園を作る必要があったはずなのに、それが行われていませんでした。2002 年に若葉台に保育園ができてから、次に南山保育園ができるまでに13 年以上経過しています。現市長の髙橋市長だけでなく、その前の石川市長の時代から待機児童対策が後手に回っていたことは明らかです。
 待機児童対策の唯一の道は、保育園を新設して保育園の定員を増やすことです。しかし、つい最近まで市はまったくそういう姿勢を見せてきませんでした。私が議会で「認可保育園を増やすべきだ」と言っても、「認可保育園は足りている、認可外などでなんとかする」という態度でした。しかし、保護者の皆さんの声や私たちの議会での追及に押されて、ついに稲城市も認可保育園新設の方向に舵を切っています。
 しかし、まだまだテンポが追いついていません。長い間、抜本的な対策が取られていなかったツケが、今ここにきて響いているのです。日本共産党市議団は、稲城市の保育園新設計画を早期に着実に実施させながら、希望するすべての人が保育園に入れる環境を作っていくことを、これからも求めていきます。

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