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稲城市3月市議会予算委員会報告~区画整理事業について~ [市議会]

予算委員会総括質疑の2回目の報告は、岡田議員が質問をした「既成市街地4地区土地区画整理事業」と「南山土地区画整理事業」について報告します。

〇既成市街地4地区土地区画整理事業について
①4つの区画整理の進捗率などは?
→4地区全体の平均進捗率は64%です。各地区の状況は以下の表のとおりです。
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②地域によっては計画を立ち止まって見直すということも含めて、検討すべきではないかと考ええるが認識は?
→地域の皆様に事業の進め方について分かりやすく丁寧な説明をしながら、国からの財源確保にも努めながら事業を推進していきます。
<解説>
 市が実施している4地区の区画整理は事業開始から25年、4半世紀以上が経ちましたが、今なお移転が必要な建物が463棟も残っている状況です。
 全体の進捗率は64%ということですが、去年の予算審議の時の答弁は進捗率62%でした。進捗率は1年で2%進むいうことは、終わるまであと18年かかることになります。事業がはじまった25年前に30歳だった人は、終わるころには73歳になります。地域の権利者や市民の皆さんからは「やるなら早くしてほしい」「いつになるかわからず時間がかかるなら、もう区画整理から外してほしい」という声が出されています。
 日本共産党稲城市議団として、4地区の区画整理事業については丁寧な説明とともに、市民の意向を良く聞いて、地域によっては立ち止まって見直すということも含めて、今後についてしっかり検討すべきと求めました。

〇南山東部土地区画整理事業について
①事業の進捗状況や、保留地の処分状況は?
→事業進捗率は64%です。保留地の処分状況は以下の表のとおりです。
031602.jpg
②保留地処分金額について計画の単価どおりになっていない。事業の状況についての認識は?
→当初の保留地処分については造成段階での土地の売却等もあって売却単価が計画の単価を下回 りました。現在は土地の用途変更も行われ、2018年度の売却実績は単価が16万円を超えています。現段階においては予定通り保留地処分金は確保できると考えています。
<解説>
 南山区画整理事業については、こちらも進捗率が64%ということです。私たちは南山の開発について、①貴重な自然を失う丘陵地開発に、市民の税金総額20億円にのぼる補助金を支出する問題、②400億円の事業費を7割減歩による保留地処分金等で賄うという事業計画のリスク、③高盛土造成の安全性の問題などを指摘してきました。
 特に保留地処分金については、すでに4割の土地が売却されましたが、土地の単価は計画を下回っています。もし計画上の単価で保留地が売却されているとしたら差額は32億円分になり、収入が計画よりも30億円以上不足していることになります。いくつかの自治体では区画整理事業の土地が計画通り売却できなくて、収入が不足したことで権利者にさらなる負担を求めたり、税金によって穴埋めをするなどの事例も生まれています。市がしっかり監督責任を果たしていくことを求めました。

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