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稲城市新型コロナ対策補正予算について~10万円給付金・融資制度・他~ [市議会]

 本日、市から新型コロナウイルス対応のための「一般会計補正予算」とその他の新たな融資制度を作るための条例について説明を受けました。本来であれば議案として議会に提案をされて、それを審議、採決をしてから正式な予算や条例になります。しかし、今回に関してはすぐにでも実施をする必要があることから、議会を通さない市長の「専決処分」として4月30日付で実行をされています。主な内容について報告します。

1.特別定額給付金支給事業(※10万円給付金)
Q予算の内訳の詳細は?
→予算総額は約92億5千万円で、そのうち約6千万円が事務処理経費、残りの約91億8千万円が給付金そのものです。
→対象者数は4月27日10時現在の人口数で計算をしていて、実際の支給額は変わると思われます。
Q作業スケジュールや支給時期の目安は?
→郵送先として約4万1千世帯に申請用紙を届けることになります。
→これから印刷等の作業に入るので、早くても申請用紙の送付は5月中旬になりますが、5月中には全世帯へ発送したいと考えています。
→郵送手続きの方は返信された申請用紙をチェックして、順次指定の口座に振り込むようにしていきます。支給開始は6月になると思われます。
Q市民へのお知らせは?
→今後の市広報やホームページ、メール配信サービスなどでお知らせをしていきます。
→様々な事情で住民票とは違う場所に生活されている方や、銀行口座を持っていない方にも対応できるようにしていきます。
→専用の電話問い合わせの受付窓口を設けるようにします。

<解説>
 いわゆる「10万円給付金」については、早くても6月の支給になりそうな状況です。事務処理手続きだけでなく、実際にお金を払う業務の市が行うということで、約100億円近い予算がつくことになりました。今年度の稲城市の予算は約370億円ですので、年度予算の25%に相当するとても大きな事業になります。すべての人に漏らさず支給がされるように、情報発信や手続きの相談を丁寧に行っていく事を求めていきたいと思います。


2.新型コロナウイルス感染症対策特別資金融資あっせん事業
Q制度の趣旨や目的は?
→事業者向けの融資制度については国や都も行っていますが、そういった制度から漏れてしまう事業者に対しても支援ができるような融資制度としました。
→信用保証料や利子を市が負担をすることで、必要な方が融資を受けやすいようにしました。
Q内容や対象は?
→国や都の制度は「前年同月比で〇〇%の減収」という要件にしていますが、これは「前年同月比で減収」していることのみを条件としました。
→詳細は以下の表の通りです。
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Qお知らせの方法は?
→商工会を通じてのお知らせや金融機関窓口へのチラシ置き、市公報などでお知らせをしていきます。

<解説>
 稲城市独自の融資制度になります。信用保証料として約1300万円、初年度分利子として約400万円の予算規模となります。市独自の融資制度であり、担当者からは「国や都の制度から漏れてしまう事業者をちゃんと支援したい」と説明されました。とても重要な制度だと思いますので、ぜひ広報や周知をしてほしいと求めました。この間の相談事例の中で、「商工会に入っていないので、支援や助成の制度について何もお知らせがこない」という声がありました。市としても独自に案内を強めることをお願いしました。

 大きくは以上の2点ですが、その他に「児童手当に1万円上乗せ」「生活困窮相談窓口の増員」「家賃補助の増額」「食事の宅配事業に補助」なども予算化されました。今回の補正予算はまずはとっかかりの取り組みだと思います。緊急事態宣言の延長がほぼ決定しそうな状況では、学校や保育園、医療機関や介護施設への支援なども必要になってくるのではないでしょうか。迅速に実施することと同時に、市民や事業者の声が反映されたものでなければならないと思います。
 今回は特別な対応として専決処分に同意をしましたが、これからは必要な議会はちゃんと開いてしっかりとチェック機能を果たしていく事が求められます。市民の命と暮らしを守っていくために、言うべきことは言うという立場で臨みたいと思います。これからも、皆さんの声をお寄せください。
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