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稲城市議会総務委員会報告~市役所駐車場の有料化について~ [市議会]

 本日、稲城市議会総務委員会が開かれ、市からいくつかのテーマについて報告がされて、それに対する質疑がされました。その中で、「市役所駐車場の利用に伴う今後の見通しについて(中間報告)」も報告されましたので、報告内容や質疑のやり取りについて紹介します。

<市からの報告事項>
1.市役所駐車場の工事状況
・「第2駐車場」と「第3駐車場」の工事は8月末までの予定だが、長梅雨の影響で9月まで延長する可能性もある。
・駐車場の機械は「第1駐車場」と「第3駐車場」はゲート式、「第2駐車場」はフラップ式を設置する。

2.駐車料金の減免の考え方について
・減免内容を検討する一助として、中央文化センター利用者を対象にした「市役所駐車場の利用に関するアンケート調査」を実施した。結果概要は以下の通り。
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・以下の「現在の減免状況」などとの均衡をふまえて、市役所駐車場の駐車料金の減免についても同等の内容で実施することを検討している。
08112.jpg

3.今後の予定について
・市役所駐車場の有料化の実施時期を2021年3月の予定としたい。

<主な質疑> ※「Q」は山岸以外の議員の質疑
Q今の段階で「中間報告」がされた理由は?
→利用者アンケートなどを実施して中間報告ができるようになったので、説明できる範囲で報告することとした。最終報告については2021年1月までに決めて、再度、総務委員会で報告したい。
Q減免について「既に有料化された駐車場と同等の内容」と報告したが、総合体育館の駐車場との整合性についてどう考えるのか?
→すでに有料化されている総合体育館駐車場の利用者と不平等にならないように慎重に検討をしたい。
Q利用者アンケートはどのように実施したのか?
→中央文化センターの入口にアンケート用紙を設置した。
→公民館登録団体への個別の案内はしなかったが、生涯学習課を通じて利用者に案内をしてもらった。
Q今後、利用者や公民館登録団体の要望などを聞く予定はあるのか?
→利用者アンケートを実施したので、要望などを聞く予定はない。
Q市役所駐車場を「市役所利用者のための駐車場」と位置付けている理由は?
→過去の経過(市役所ができる前より公民館が作られていたこと等)は把握していないが、「市役所駐車場」なので市役所を利用している人のための駐車場であると考えている。
山岸:利用者アンケートの集計数についての評価は?
→登録団体の数が約200団体なので必要な数は集まったと考えている。
山岸:利用者の実際の数と比べるとアンケート数は少ないのでは?
→利用者の「傾向」を知ることはできたと考えている。
山岸:公民館登録団体が連名の「要望書」は受け取っているか?
→受け取っている。
山岸:利用者や登録団体の声を聞きながら丁寧に進めることについての認識は?
→利用者の声を聞く必要性はあると認識している。

<解説>
 今回の報告は市の「中間報告」に対する質疑でしたが、主に2つの論点で議論されました。1つは「減免の考え方」、もう1つは「利用者や公民館登録団体の声」についてです。
 減免に対する市の考え方はだいぶ絞られてきていて、すでに有料化されている総合体育館や中央図書館の駐車場に合わせていきたいということです。しかし、中央公民館そのものは1972年に建設され、そのころから「自由」「公開」「無料」を原則に運営がされてきました。そういった公民館の役割を基づいて、駐車場も運営をされるべきです。
 市は議会などで「市役所駐車場は、市役所利用者のための駐車場である」と言ってきました。しかし、本日の総務委員会で明らかになったのは、今の市役所ができる前から公民館が存在していたのであり、駐車場についても元々は公民館と市役所の双方の利用者が利用することが前提だったということです。それを、いつの間にか市が「市役所利用者のための駐車場」と言い始めましたが、いつごろから、どういった経緯でそうなったのかを満足に説明することはできませんでした。まずは、そういった基本的な経過をしっかりと説明をすべきではないでしょうか。
 そしてもう1つ重要なのは、利用者や公民館登録団体の声を聞いて納得してもらえるように説明を尽くすことです。市は「利用者アンケートを実施して利用者の声は聞いたので、これ以上の話し合いは予定していない」と言いました。しかし、私が「アンケートについて公民館登録団体に個別に案内をしていなのに、『登録団体と同じ数が集まった』と評価しているのは矛盾している」「平成30年度の統計でも中央公民会の利用者は1日平均約200人。週1回の利用者が約200人いるという事は、利用者の実数は1000人以上になる。アンケート数230では利用者の声をちゃんと聞いているとはいえないのではないか」と追及すると、最終的には「アンケートで『傾向』を知ることができた」「利用者の声を聞く必要性は認識している」と答弁を修正せざるを得ませんでした。
 アンケートをとった事は重要なことですが、それでおしまいということではなく、市民との双方向のやり取りが重要ではないでしょうか。市としての減免の考え方をもつのはけっこうなので、それをちゃんと説明をして、納得をしてもらう努力が必要です。引き続き、市民の声を聞く市政の在り方を求めていきます。

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