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稲城市立第三中学校の改修と給食第一調理場の建替について [市議会]

11月11日に市議会文教福祉委員会が開かれて、行政から報告事項について質疑しました。
4件の行政報告がされましたが、特に矢野口・東長沼地域の皆さんの関心の高い「第三中学校校舎の改修工事に伴う外構整備について」と「学校給食第一調理場の建替移転について」を報告します。

1.第三中学校校舎の改修工事に伴う外構整備について
<これまでの経過>
 第三中学校の建替工事については既に昨年度のうちに決定がされ、今年度の予算で実施設計が行われています。今回の行政報告は、特に正門やテニスコートの位置などの外構についてほぼ決定したので報告がされました。
 今回の建替工事は将来見込まれる生徒数の増加に合わせて教室数を増やすために、既存校舎に隣接する形で建物を増築して増築部分に教室をつくります。増築される場所は現在2面あるテニスコートの一部を使うことになるので、テニスコートをどうするのかがこの間の課題となっていました。第三中学校のテニス部は活動に力を入れており、せっかくある2面のコートを残してほしいという要望が生徒や保護者からも出されていました。

<改修工事後の外構>
 以下の図のうち上の方は改修前、下の方は改修後の図面となります。
 焦点となっていたテニスコートについては、既存の1面はそのまま残して、もう1面を現在の正門付近に移動して、正門を北側に移動させる内容となっています。
 また、西側に工事車両が出入りするように新たな校門を設置するようになっています。
 工事期間は2017年度から2020年度までの予定です。
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※改修前の図面

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※改修後の図面(赤丸部分が主な改修箇所)

<委員会での質疑>
 行政からの概要報告の後に、議員からのいくつかの質疑が行われました。私も質問をしましたが、他の議員のものも含めて主要なやり取りは以下の通りでした。
Q:新たなテニスコートの仕様はどうなっていますか?
A:既存のコートと同じでクレイコートにする予定です。
Q:現在、2面で使用されているコートが1面ずつで離れてしまうけれど、クラブ活動中の使い方などについては学校側とどのように相談していますか?
A:設計案については学校側とも相談の上で決定をしました。実際の運用方法については、これから相談をしていきます。
Q:生徒や保護者へテニスコートの設計について説明はしましたか?
A:保護者や地域の皆さんへの説明はこれからです。丁寧に説明をしていきます。
Q:新しくできる西門の役割や使い方はどのようになりますか?
A:工事の際には工事車両の出入口として使用します。工事終了後は緊急時の通路として使用して、通常は常時閉門しておく予定です。
Q:改修工事の際の校庭の使用についてはどのようになりますか?
A:仮校舎を校庭の中に作ることになるので、校庭の使用については大きく制限をされることになります。地域の皆さんへの事前の説明も行っていきます。

これからの取り組み
 第三中学校の改修工事は来年から開始されます。授業を行いながらの工事ですので、様々な影響も考えられます。この間、市は第一小学校、第一中学校、第二小学校と立て続けに学校の大規模工事を行ってきています。工事中の子どもたちと近隣の皆さんの安全確保について対応を求めていきます。
 また、テニスコートについてはだいぶ変則的な配置となってしまいます。これについては、実際に使用する生徒や学校側と良く話し合いながら、やはり安全な部活動が行えるような運用も求めていきたいと思います。


2.稲城市立学校給食第一調理場の建替移転について
<これまでの経過>
 現在、第一小学校の隣りにある第一調理場は開設から40年以上が経過しており、施設の老朽化の課題が以前より課題になっていました。改修の必要性については市も認めており、土地の選定などが検討をされてきました。今回、南山区画整理事業地内の土地を取得して、建替移転されることが決まったことが報告をされました。

<建設用地>
南山東部土地区画整理事業地内の90街区(南山小学校の道路を挟んだ東隣り)
敷地面積は約4,300㎡
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※移転先の図面(青い線が敷地、赤い線が調理場の建物)

<施設整備の基本方針>
①安全安心な給食を提供するために、汚染区域と非汚染区域の区分の徹底やドライシステムの導入、微生物の増殖やゴミの溜まりを抑えることのできる構造や材質を使用します。
②アレルギー対応食を提供できるように、食物アレルギー専用調理スペースを整備して、あらゆる場面で食物アレルギーに配慮した施設とします。
③災害時に対応可能な施設として、ライフラインが切断されても一定の稼働ができるような施設整備を行い、非常時の炊き出し施設として活用できるようにします。
④食育の推進のために、児童や生徒が見学できるスペースを設けて、見学の時や試食の時に利用できる会議室を備えます。
⑤その他に地産地消を推進し、環境に配慮した施設とします。

<施設規模>
一日あたり最大調理数は6,500食(現在は5,400食)
延べ床面積は地上3階建てで約3,300㎡(現在は1,600㎡)

<管理運営方法>
管理運営は公設民営として、調理、洗浄、配送と改修などの施設管理及び配膳は民間に委託します。ただし、献立作成や食材調理についてはこれまで通り市が行います。

<整備スケジュール>
新しい第一調理場は、2020年2学期から運用できりように整備をします。
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<委員会での質疑>
Q:施設の規模が現在から大きくなるようですが、配食する学校の範囲は変わりますか?
A:配食の学校範囲は現在と変わりません。ただし、アレルギー食については市内の全学校に配食するようにします。
Q:民間委託後の市の関わりはどうなりますか?
A:給食調理場の運営は委託先の施設長によって運営をされます。市の職員である管理栄養士と委託先の施設長との間で連絡協議の場を設けて、必要な相談は行っていきます。
Q:民間委託の募集スケジュールや要綱は決まっていますか?
A:詳細はこれから決めるので未定です。現在の調理員は委託先に移籍してもらうので条件等はこれから整備していきます。
Q:建替移転の間は現在の調理場を使うことになりますが、耐震性も含めて使用はできますか?
A:老朽化が激しいのは確かですが、当面の使用は十分可能です。建替が終了するまで、現在の調理場で給食を提供していきます。

これかれの取り組み
 念願の新しい給食調理場の目途が立ったのは、とても喜ばしいことです。特にアレルギー食への対応については以前から保護者より要望が出されておりましたで、完全に対応できるようになったことは大きな前進です。
 しかし、管理運営が民間委託になった点については見逃せません。市の事業として安全な給食を提供することは、行政としての責任があります。これらの責任がちゃんと維持されることが求められます。また、今働いている調理員などの職員の方の処遇にも関わってきます。委託の方法内容についての詳細はこれからとのことでしたので、この点については今後も情報を集めながら、必要な対応を求めていきます。

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