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稲城市議会9議会一般質問報告3~地域猫活動・都道「坂浜平尾線」~ [市議会]

一般質問の報告の最後は「地域猫活動・動物愛護法改正」と「都道『坂浜平尾線』と新バス路線」についてです。

地域猫活動の推進で、人にも猫にもやさしい街づくりについて
(1)動物愛護団体との共同の活動について
①この間、市と動物愛護団体が共同で行った活動について聞きます。
→動物愛護団体と協働して、ボランティア団体が飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す「TNR活動」を行う際、ボランティア団体に指導・助言する立場から、地域住民とのトラブルを招かないよう、職員が現場を確認し、土地所有者等に市の飼い主のいない猫に関する対策について説明するなどの取り組みを行っています。
→今年度の取り組みでは、平尾地区や若葉台地区においてTNR活動や適切な餌やりなどについて土地所有者等に説明しました。市境の地区では川崎市の担当者と調整して、チラシを作成するなどをしました。
②今後、予定をしている活動について聞きます。
→動物愛護団体と協働して、「森すまいる」等の市のイベントにおいて猫の譲渡会を行うほか、「地域猫活動」について情報提供を図るための映画の上映会を開催する予定です。
(2)地域猫活動の普及や啓発について
①地域猫活動の市民への周知状況について認識を聞きます。
→市では「飼養三原則」うあ「適切な餌やり」についてのチラシ配布や看板・市ホームページなどで掲示を行うなどの取り組みを通じて、情報提供に努めています。今後もこれらの取り組みを継続していく必要があるものと認識しています。
②不適切な餌やりの是正について、市としての取り組みを聞きます。
→不適切な餌やりについて苦情・相談が寄せられた際は、ボランティア団体と情報を教習しながら、職員が現場に出向いて聞き取り調査を行っています。その際に実際に餌やりを行っている方や困っている方に適切な餌やりについてチラシを配布し理解を求めるほか、看板や市ホームページに「適切な餌やり」を掲載し、情報提供を図ることを通じて不適切な餌やりの是正に取り組んでいます。
<解説>
 地域猫活動について、少しずつ知られるようになってきました。市とボランティア、住民が共同することでさらに住みやすい街を作っていく事を求める立場から質問しました。
 この間、市はボランティア団体が一緒になってTNR(捕獲して、手術して、地域に返す)と地域猫活動を行ってきたという事です。現場レベルで地域猫活動が進んでいくというのは、本当に重要なことだと思います。
「森すまいる」は先週の日曜日に行われました。私も参加させていただきましたが、グリーンウェルネス財団などと一緒に動物愛護団体もテントを出していて、市の企画に一緒に参加をするというのは大事な取り組みだと感じました。今後も映画上映会を一緒に共同で行うとのことです。
 市民の周知はどうでしょうか。今の市の取り組みは当事者になった人や、一定興味を持っている人には有効かもしれませんが、私は市民全体に広くお知らせをすることでより多くの人に興味を持ってもらい、理解をしてもらうことができるのではないかと考えます。より「住民の理解」をえるために、様々な取り組みを行っていくことが重要ではないでしょうか。
 地域猫への餌やりについては、私は自分自身でも猫の餌やり活動を行っていますが、これはなんでもかんでもあげればいいというは訳ではありません。2018年3月5日の第一回定例会の一般質問でやり取りもしましたが、「後片付けをしない」「エサを置きっぱなしにする」などの不適切な餌やりというのは、今でも少なくない人が行っているようです。こういう不適切な餌やりをする人がいると、ちゃんとルールに基づいて適切に餌やりしている人まで迷惑行為だと思われて、トラブル被害にあってしまいます。
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※私が餌やりをしている地域猫たち。手術済みの印として右耳がカット(桜耳)されています。

 私はこういった不適切な餌やりをしている人には、きちんと対応をすることが必要だと考えます。そうすることが、正しい地域猫活動の理解促進にもつながると思います。今後も継続して、地域猫活動の推進について取り上げていきたいと思います。

(3)動物愛護法改正について
①同法の直近の改正の主な内容とその背景について聞きます。
→2019年6月に改正された主な内容は、幼齢の犬猫の販売等の制限及び繁殖業者等にマイクロチップの装着が義務付けられたことです。
→市としては引き続きマイクロチップの周知啓発を行っていきます。
②同法改正の中の「適正飼養のための規制の強化」の主な内容について聞きます。
→第一に適正飼養が困難な場合の繁殖防止が義務化され、第二に都による不適切飼養に係る指導等が拡充され、第三に都による不適切飼養者への立ち入り権限が付与されたことです。
→具体的には法25条で、動物の飼養等により周辺の生活環境が損なわれている事態が生じたときに、新たに「必要な指導又は助言をすることができる」となりました。また法25条第5項で都道府県知事が「飼養や保管に関係ある場所に立ち入り、検査させることができる」となりました。法37条では、犬又は猫の所有者は「繁殖防止の措置を講じなければならない」と、これまでの努力義務が義務化されました。
③東京都と連携しながら飼い主による適正飼養を進めていくことについて認識を聞きます。
→これまでも東京都動物愛護センターの求めに応じて市内家庭への訪問の際に市も同行し、都とともに飼い主に対して適正飼養に関する指導を行ってきました。
→法25条7項では、これまでも都は市に必要な協力を求めることができることになっていましたが、適正飼養の規制強化に伴い、その範囲が拡大されたものです。
→市内での個々の案件については、これまでどおり健康課と環境課と連携することや、市内の各種団体と連携等とすることにより対応できていることから、今後も引き続き現状の対応を継続してまいります。
<解説>
 2019年6月に動物愛護法が改正されました。今回の法改正のポイントはマイクロチップの装着が強調されていますが、それだけではありません。動物虐待の刑罰が重くなり、子犬や子猫の販売にあたって生後8週未満の販売の制限がされ、適正飼養のための規制強化なども行われました。
 これまでは、飼っている猫や犬というのはあくまでも飼い主に所有権があり、不適切な飼い方がされていても所有権が理由になって踏み込んだ対応ができない状況がありました。その中で、動物を飼う中で騒音や悪臭、虫の発生など周辺地域の環境が悪化する状況になったらこれまでの「勧告」だけでなく、「必要な指導」ができるようになりました。そして、そういった状況が生じたときに立ち入りができると明記されました。
 市は、これまでも都の求めに応じて家庭訪問などに同行してきたということです。ここで重要なのは、法律上は都が市に対して協力を求めるというものですが、実際には不適正な飼養や多頭飼育崩壊、地域環境の悪化などは基礎自治体である市がもっとも情報をつかんでいるという事です。これまでは、そういった情報をつかんでいても飼い主による所有権などの問題で積極的に対応できなかったのが、今回の法改正で行政として介入の手立てが強化されました。この事はしっかりと押さえておく必要があります。法改正も受けて、不適正な飼養についてはボランティア団体とも協力しながら積極的に対応していくことが重要であると対応を求めました。


坂浜平尾線の開通予定と地域への影響について
(1)坂浜平尾線の今後の見通しについて聞きます。
→2019年10月30日までの工期で車道と歩道の工事を進めています。開通時期については、現在進めている工事の完了検査等を得て、年内の開通を目指しているが具体的な時期は未定であると東京都から聞いています。なお、この路線については電線共同溝や周辺道路の取り付け工事などが2020年度以降も予定されています。
→開通時期については、東京都と連携してホームページや市広報などで市民にお知らせしていきます。
(2)沿道の大型ショッピングセンターの開業予定について聞きます。
→開業時期については、現在のところ未定であると事業者の野村不動産株式会社より聞いています。
(3)同路線を使った新たな路線バスの内容について聞きます。
→小田急バスが新百合ヶ丘駅から平尾団地を経由し、若葉台駅までを往復する路線の運航を予定しており、路線の交通開放に合わせて運行を開始するため運輸局に路線の認可申請を行ったと聞いています。
→運行間隔等については、現在認可申請中のため公表はできないとのことです。
→新路線の運行に伴うお知らせ方法については、バス停に告知看板を設置するほか、バス車内での広告掲示、ホームページでのお知らせを予定していると聞いています。
<解説>
 多3・4・17号坂浜平尾線の開通は地域へ大きな影響を与えることになります。地域住民が暮らしやすい住環境を求める立場から質問しました。
 この路線の工期は10月末までだということです。一部では11月に開通するのではという情報もありましたが、検査等もあるので11月1日から開通するかどうかは少し微妙な感じです。
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※若葉台側から見た工事現場

 そして、第2中学校横のショッピングセンターについても開業時期は未定であるという事です。道路の工事終了まで2か月を切っているわけですが、これも一部の情報では道路が交通開放されれば同時期に開業するといった単純な話しではないようです。
 路線バスについては、小田急バスが道路の開通と同時に若葉台までの往復バス路線を走らせるとのことです。おそらく、現在「新百合ヶ丘駅」から「上平尾区画整理地区」まで走っているバス路線を若葉台駅まで延伸させるということではないでしょか。この路線は現在は30分に1本なので、ダイヤはそれがそのまま踏襲されると思われます。平尾地域から若葉台に行くのはこれまでは1時間に1本のiバスのみだったので、それが30分に1本の路線バスが増えたという事で選択肢が増えることは大事だと思います。まず、道路の開通時期とバス路線の実施時期について、市民に早めに知らせていく事を求めました。

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