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憲法の理念に基づく教科書採択を [市議団政策]

 今年は4年に1回行われる中学校の教科書採択の年になります。
 その中での大きな焦点は、「公民」「歴史」の教科書を、どの出版社の物にするのかということです。
 「集団的自衛権の行使容認」や「改憲推進」をすすめる安倍政権の影響で、多くの歴史の教科書で前回まであった記述が削られるなどの状況が起きています。(しんぶん赤旗4月7日記事参照)
 特に戦争を美化する「育鵬社」と「自由社」の教科書についてはさまざまな問題点が指摘されていますが、一部の極右的なグループの人たちによってこれらの教科書を採択させる動きが強まっています。(育法社の教科書の問題点については、同じくしんぶん赤旗4月7日記事参照

 このところ、政治による教育への介入が強まっています。
 今、市長が主宰をする「総合教育会議」という会議が、「教育大綱」という方針を決めて、それに基づいて教育委員会は方針や計画づくりをするようになりました。
 稲城市も先日会議が開かれ、教育大綱が決定されました。その中には、「21世紀に活躍する人間の育成にふさわしい教科書の採択」という一文が入っています。
 市長は会議やその他の発言の中で、「義務教育の役割は『国力の増強』と『社会にでる最低限のスキルの獲 得』である」「教科書採択では公正な歴史認識や適正な道徳心を習得することが望ましい」と述べています。
 「憲法の理念」も「平和を愛する心」も「子どもたちの心身の健やかな発達」も発言にない中で、特定の考えを押し付ける教科書が採択される危惧が高まっています。

 今後の教科書採択の大まかな流れは次のとおりです。
①教職員の参加する「調査研究会」で教員の意見の整理や集約
②教科書展示の会場で市民アンケートの実施
③教科書審議会で「①」と「②」の内容をまとめて答申を作成
④教育委員会で「③」の答申に基づいて教科書を採択
多くの市民が参加できるのは、教科書展示での市民アンケートへです。教育委員会では、市民アンケートの内容も集計をして議論に反映をさせていくことが確認されています。
市長は発言の中で「特別の考えに偏ってはいけない」とも述べています。多くの方が参加をして、率直な意見を表明することで、その発言のとおりにさせていきましょう!

教科書展示日程(6月5日~7月8日)

①市役所5階情報公開コーナー(9時~17時)
②ふれんど平尾(9時~16)
※両方とも土日休館
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