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市議会最終日を終えました。 [市議会]

 市長市議会選挙後の初の市議会が、本日閉会をしました。
 最終日の今日は、各委員会(総務、福祉文教、建設環境)に付託された市提案の議案と補正予算に関する議案の報告と本会議での採決が行われ、その後に議員提出の2つの議案(「iバス路線の早期見直し(改善)を求める決議」「日本を『海外で戦争する国』にする『安全保障関連法案』に反対する意見書」)についての質疑と討論と採決があり、最後に3つの市民陳情の(「ヘイトスピーチ禁止する法律の制定を求める陳情」「稲城市地区計画の条例を一部改正を求める陳情」「長峰地域あすか創建設事務所の代替地での建設を求める陳情」)の討論と採択が行われました。
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1.総務委員会付託の議案
①市税条例の一部を改正する条例:全員賛成
②市職員の再任用に関する条例の一部を改正する条例:全員賛成
③長峰スポーツ広場管理棟新築工事請負契約:全員賛成

2.福祉文教委員会付託の議案
④介護保険条例の一部を改正する条例:全員賛成

3.建設環境委員会付託の議案
⑤国民健康保険税条例の一部を完成する条例の一部を改正する条例:全員賛成
⑥地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例:全員賛成
⑦~⑩道路線の認定について:全員賛成

4.補正予算関連
⑪~⑭第一小学校と第一中学校の工事請負契約の変更について:全員賛成

5.議員提出議案
⑮iバス路線の早期見直し(改善)を求める決議
賛成:岡田・山岸(共産)、荒井・藤原(市民自治)、岩佐・榎本(維新春風)、伊藤(無所属)
反対:中山・渡辺・北浜・坂田・池田(新政会)、大久保・つのじ・市瀬・尾沢(公明)、中田・鈴木(起風会)、梶浦・佐々木(民主)、村上(ネット) ※敬称略、()内会派名

 iバス改善の決議は市民自治を進める会が提案をし、日本共産党が賛同者として名を連ねました。4月の選挙でも大きな争点となり、早急な改善を求める声が渦巻いています。
 賛成討論を山岸と榎本議員が行いました。山岸の賛成討論の原稿は以下の通りです。
<議員提出議案「iバス改善決議」 賛成討論原稿>
 先の3月定例議会、また本議会における一般質問、先ほどの質疑などで明らかになったのは、現在のiバスの散々たる状況です。毎月の利用者数は直近3ヶ月平均で前年同月比でマイナス約5100人、約88%で1割以上の減少です。しかも、当初の予定では路線変更によって台数を増やして利用者数を1.3倍増やす計画であったために、計画比でみるとマイナス約17,000人で約67%という、当初計画から3割以上のかい離という目も当てられない有様です。そもそも、稲城市もこの路線の見直しによって乗客数を増やすことを見込んでいた。しかし、実際にはこのような状況であり、この数字を見れば昨年10月のiバスの路線変更は大きな問題があったことは一目瞭然ではないでしょうか。稲城市は、本数が少なく、循環路線が使いづらいというこの事実に真摯に向き合うことが求められているのではないでしょうか。
 市民、利用者からも本当に多くの不満の声があがっています。日本共産党稲城市議団が3月に行った市民アンケートに多くの皆さんの声が寄せられましたので、最も多かった声を紹介します。
「バスダイヤが1時間に1本になって困っている。路線も往復便がなくなって、バス便の意味がない。」「若葉台から市立病院までのバス便を増やしてほしい。患者や市民のためになっておらず、たくさんの人が困っている。」「iバスのダイヤが変わって、矢野口駅から丘の湯に行く路線がなくなった。利用者を全く無視するのは何故なのか?」「iバスは分かりにくくなった上に、行き帰りで使えません。変更になったせいで利用価値が全く低くなり、困っています。」「iバスは前の路線に戻してほしい。」等々、多くの市民は「すぐにでもなんとかしてほしい」と切実に思っています。これだけの市民の声を、議会はどのように受け止めるのかが今問われています。市民の声に耳を傾け、答えていくことが求められているのではないでしょうか。
 稲城市は地域公共交通会議を行って見直しをすると言っておりますが、肝心の会議は第1回が開かれた後に半年も開かれずに次回は秋口であるというありさまです。しかも、結論を2年間もの時間をかけて出すなど、とても市民や利用者の切実な声に今すぐにこたえるというものにはなっていないのではないでしょうか。今、求められるのは「一刻も早く改善をしてほしい」「市民や利用者の声にちゃんと耳を傾けてほしい」というその声を真摯に受け止め、市と議会が一丸となって早急なiバスの改善に足を踏み出すことではないでしょうか。
 iバスが導入をされて10年以上がたっています。市民の大事な足として、地域と地域を結ぶ貴重な移動手段として愛されてきたiバスが、今のように市民から遠のいていくことは大変残念でなりません。
 iバスの現状について問題があることはこの場に居る全員の一致した認識ではないでしょうか。そうであるならば、早急な改善について議会として一歩を踏み出すことを求めて賛成の討論とします。以上。

 質疑の中で、一部の議員からは「乗客数が減るのはやむを得ない」「路線やダイヤがコロコロ変わったら逆に不便になる」などの声が出されました。とても、市民の切実な声にこたえるべき立場とは言えないのではないでしょうか。早急な声に改善に背を向ける議員が多かったのは大きな問題ではないでしょうか。。

⑯日本を「海外が戦争する国」にする「安全保障関連法案」に反対する意見書
賛成:岡田・山岸(共産)、荒井・藤原(市民自治)、梶浦・佐々木(民主)、村上(ネット)、伊藤(無所属)
反対:中山・渡辺・北浜・坂田・池田(新政会)、大久保・つのじ・市瀬・尾沢(公明)、中田・鈴木(起風会)、岩佐・榎本(維新春風)※敬称略、()内会派名

 「戦争法案反対」の意見書は日本共産党が提案者となり、荒井議員が賛成討論を行いました。
 質疑の中で国政で与党の議員が自党の機関紙を引用する形で「野党は感情的で粗雑な議論をせずに、冷静な議論をすべきである」「多くの憲法学者が反対をしているが、学者は元来保守的で新しい法律には反対しがちである」「学者が決めるのではなく、政治家が決める問題である」などと発言が出されました。
 しかし、国会でヤジを飛ばして陳謝をする総理大臣や、「(安保法制に賛成の)憲法学者はたくさんいる」と言って3人しか名前が挙げられなかった官房長官、「(都合の悪い事を言う)マスコミは懲らしめなくてはならない」と言う自民党の国会議員などの姿を見れば、どちらが感情的で粗雑になっているのかは国民の目からみれば明らかです。
 残念ながら議案は否決されてしまいましたが、このような言動を広く市民に知らせていくことでより運動を広げていくことができると感じました。

6.市民陳情
⑰ヘイトスピーチ禁止する法律の制定を求める陳情:全員賛成

⑱「稲城市地区計画の条例を一部改正を求める陳情」
⑲「長峰地域あすか創建設事務所の代替地での建設を求める陳情」
賛成:岡田・山岸(共産)、荒井・藤原(市民自治)、岩佐・榎本(維新春風)、佐々木(民主)、村上(ネット)、伊藤(無所属)、つのじ(公明)
反対:中山・渡辺・北浜・坂田・池田(新政会)、大久保・市瀬・尾沢(公明)、中田・鈴木(起風会)、梶浦(民主)※敬称略、()内会派名

 この2件の陳情は、長峰地域に稲城市都市マスタープランと合致しない事務所兼倉庫施設が住民の合意や理解を得ないまま進められようとしている問題で、選挙中からも大きな問題になっていました。詳細は住民の皆さんの作れらているホームページをご参照ください)
 建設環境委員会でも長い時間をかけて質疑がされて、本会議でも賛成討論を岡田議員と藤原議員と岩佐議員の3人が、反対討論が北浜議員と中田議員の2人からされました。
 反対討論をした議員からは「もう契約が済んでしまい仕方がない」「法的に問題ないのだから、変えようがない」等々と発言し、枕詞には「住民の気持ちは分かるけど」などと付け加えながら、とても住民の皆さんの気持ちに寄り添ったものとは思えない態度を示していました。
 しかも今回反対をした議員の多くは選挙前の3月の議会では「趣旨採択」に賛成をしている人たちです。3月の議会と6月の議会でほとんど状況が変わっていないのに突然反対に転じる理由はなんだったのか、という疑問が止まりません。
 住民の皆さんも熱心に働きかけをされて賛否も賛成10人、反対11人と採決までもう一歩でした。否決をされたと言っても、これだけ迫ると大きな意味合いを持ちます。引き続き、まちづくりとは合わない危険な施設の建設は許さない立場で、住民の皆さんと力を合わせていきます。
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