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稲城市議会3月議会が閉会しました。 [市議会]

 本日、令和2年(2020年)第1回定例会が閉会しました。今回の議会は新型コロナウイルスへの対応を行うために、議事日程が変更されて一般質問も取りやめになりました。新年度予算をめぐって様々な議論が交わされましたが、今日の本会議で最終的な討論と採決が行われました。
 日本共産党稲城市議団は市長提案議案27本のうち20本に賛成して7本に反対し、陳情2本と議員提案1本に賛成しました。各議案に対する賛否は以下の通りとなります。また、私は2つの陳情に対して賛成討論を行いましたので、その内容についても掲載します。

<総務委員会関係>※議案名は一部省略しています
〇固定資産評価審査委員会条例の一部改正 賛成:全員
〇職員の公益的法人への派遣に関する条例の一部改正 賛成:全員
〇職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正 賛成:全員
〇特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例等の一部改正 賛成:全員
<福祉文教委員会関係>
〇学校給食費の管理に関する条例 賛成:全員
〇市立保育所設置条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇介護保険条例の一部改正 賛成:全員
〇病院事業の設置等に関する条例の一部改正 賛成:全員

<建設環境委員会関係>
〇印鑑条例の一部改正 賛成:全員
〇国民健康保険税条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇多摩都市計画事業稲城榎戸土地区画整理事業施行規程を定める条例等の一部改正 賛成:全員
〇下水道事業の設置等に関する条例の一部改正 賛成:全員

<補正予算関係>
〇一般会計補正予算(第5号) 賛成:全員
〇国民健康特別保険会計補正予算(第3号) 賛成:全員
〇土地区画整理特別会計補正予算(第2号) 賛成:全員
〇後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 賛成:全員

<予算関係>
〇一般会計予算 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇国民健康保険事業特別会計予算 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇土地区画整理事業特別会計予算 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇介護保険特別会計予算 賛成:全員
〇後期高齢者医療特別会計予算 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇下水道事業特別会計予算 賛成:全員
〇病院事業会計予算 反対:山岸、岡田、田島賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、村上、武田、いそむら、あらい、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本

<陳情>
〇全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の実現に関する意見書提出を求める陳情 賛成:山岸、岡田、田島、村上、武田、いそむら、あらい反対:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇使用料・手数料の一斉値上げに関する市主催の説明会を求める陳情 賛成:山岸、岡田、田島、村上、武田、いそむら、あらい反対:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇ごみ指定袋の値上げの実地を延期し再検討を求める陳情 賛成:山岸、岡田、田島、村上、武田、いそむら、あらい反対:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本

<議員提出議案>
〇新型コロナウイルス対策に関する意見書 賛成:全員

【陳情への賛成討論】
 第1号陳情「全国知事会の『米軍基地負担に関する提言』の実現に関する意見書提出を求める陳情」と第2号陳情「使用料・手数料の一斉値上げに関する市主催の説明会を求める陳情」について賛成の立場から討論します。
まず、第1号陳情についてです。総務委員会でも述べましたが、この全国知事会の提言は4つの項目について求めています。1つは米軍機による低空飛行訓練等については関係自治体や地域住民の不安を払しょくして行うこと、2つ目は日米地域協定を抜本的に見直して国内法を適用させること、3つ目は事件や事故に対する具体的かつ実効的な防止策をとること、4つ目は施設毎に必要性や使用状況等を点検したうえで、基地の整理・縮小・返還を積極的に促進することの4点であります。
 稲城市内における横田基地付属施設の多摩サービス補助施設ではどうでしょうか。具体的な訓練による被害や、事件・事故などは無いと考えますが、しかし日米地域協定の規制をうけ、稲城市内にあっても市民が自由に出入りすることはできません。私は市議会一般質問で、この施設内にある旧日本軍の火薬製造工場、多摩火工廠のさらなる調査や遺構の保全を求めてきましたが、それらの目途はたっていません。日米地域協定の抜本的な見直し、施設の国内法の適用は、稲城市にとっても重要なものとなるのではないでしょうか。
 また、基地の整理・縮小・返還は、まさに市も同じ立場にたっています。委員会審議で確認しましたが、施設の返還についてはこれまで同様、今後も国や都に対して働き掛けていく事が答弁されました。また、稲城市議会でもこれまで昭和56年、平成3年と施設の早期返還に関する議決を行っています。そういった意味でも、本陳情は市および市議会と同じ立場であると考えます。引き続き、多摩サービス補助施設の早期返還を実現するためにも本陳情への賛成を求めるものです。
 続いて、第2号陳情について述べます。
 陳情の中身に入るにあたって、以下の発言を引用したいと思います。
 市民への説明責任を果たすためには、情報提供を行うことが重要です。そのために、必要に応じて、市民の代表である市議会に説明し意見をもらうとともに、住民説明会の開催や意見公募等により、広く市民から意見をもらっています。
 これは、平成26年第4回定例会一般質問での当時の企画部長の答弁です。
 説明責任を果たす、住民説明会や意見公募等で、広く市民から意見をもらう。これが稲城市の行政の立場だったのではないでしょうか。しかし、委員会審議の中で、市はこの見直しにあたっての説明会の開催をかたくなに拒んでいます。なぜ、なのでしょうか。
 私はこれまで様々な意見や方針の対立があっても、少なくともそれを進めるプロセスについては、市に対して一定の信頼を持っていました。iバス、ドッグラン、地番整理、保育園の民営化委、区画整理地域内での施設建設に伴うトラブル、様々あっても当事者の住民の皆さんや広く市民に対して丁寧に説明をする、紙や文字だけではなく言葉でも説明をするという立場を取ってこられたのではないでしょうか。
 区画整理地域内でのトラブルで、担当の課長さんが厳しい言葉で詰め寄られていても、それでもご理解をいただきたいと説明をしていた姿に、市の行政運営の大変さと同時にそれを遂行するための真摯な努力という物を感じました。今回の使用料・利用料の見直しにあたっては、そういった姿が見られない。改めて、残念でなりません。
 もう一点、重大な問題があります。3月1日付公報に記載されていた次の一文「議会が議決する前の議案の段階で市民への説明会の開催を義務付ける手続き規定はありません」、であります。
 それはその通りなんです。そういった規定や条例、法律は確かにありません。それでは、そういった規定がないので、説明会はしないのか?そういった質問をしたら、「ものによってはする」と答弁されました。それも、その通りなんです。先ほど例にあげたどれもが、規定や条例は無くても必要であると判断されて市民や住民向けに説明会が行われているのです。そういった事実がありながら、「規定がないから説明会はしません」などという文章をわざわざ載せる。こういったひとつひとつの対応が市に対する疑問や批判につながっているのではないでしょうか。
 最後に次の発言を引用します。平成19年度第1回定例会一般質問で日本共産党の岡田まなぶ議員が多摩市がエコプラザ多摩を建設するにあたって、市民説明会を求めたときの答弁です。
 本件については、法的には説明会を行う義務はございませんが、多摩市に対し市民の声を伝えるとともに、稲城市民の不安を解消するため、説明会の早急な実施を求めてきました。
 他市に対しては、法的義務はないけれど市民説明会を行うように求めて、自らは法的義務はないからという理由で説明会を行わない。これではダブルスタンダードという指摘を受けても致し方ないのではないでしょうか。
 私は市が市民の不安や疑問に対して正面から向き合うこと、たとえ厳しい言葉があったとしても、最後まで説明責任を果たすことが、市民の信頼を得る道であると考えます。市議会として、そういった立場を明確にすることを求めて賛成討論といたします。

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※三沢川の桜も満開になりました。
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稲城市議会3月議会予算委員会報告~予算組み替え動議の提出~ [市議会]

 本日(3月26日)、稲城市議会予算特別委員会が開かれ、市の予算案の採決が行われました。今日は委員会での採決であり、明日(3月27日)の本会議で最終的な採決が行われますが、議長を除く全議員の参加する予算委員会は重要な役割を持っています。
 その予算委員会に、私たち日本共産党稲城市議団は市民クラブの4人の議員と一緒に「一般会計の予算組み替え動議」を提出しました。
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※提出された「予算組み替え動議」

 動議の目的は、新型コロナウイルス感染症による経済不況が予想されている中で、市民の負担を軽減して生活を支えるというもので、その内容は、昨年の12月議会で大きな問題になった「使用料・手数料の見直し」に伴う一斉値上げをすべて延期することを求めています。
 具体的には歳入(収入)から各種値上げ分を削除し、歳出(支出)からは市役所駐車場の値上げ準備のための駐車場整備工事の分を削除します。足りなくなる歳入については、財政調整基金の繰り入れで補うというものです。
 動議そのものは成立し、採決の前に内容について他の議員から質問も出されました。「12月の議会で条例が成立しているのに、予算だけ変えることができるのか」「新型コロナ対策というが、本当に対策になるのか」「市民の暮らしに直結する物になるのか」「動議が否決されたら、予算案にはどういう態度をとるのか」など、かなり活発に(若干ヒートアップするほど)議論がされました。
 質疑の結果、残念ながら動議は否決をされました。その後、予算案に対する採決が行われて日本共産党は「一般会計予算」「国保特別会計」「後期高齢者特別会計」「区画整理特別会計」「病院企業会計」に反対しましたが、すべて賛成多数で可決されました。
 動議が否決された事は残念ですが、他の会派の議員の皆さんと一緒に意思表明をできたのは良かったです。明日の本会議ではその他の議案や陳情も含めて、最終的な討論と採決が行われます。そこでもしっかりと、意思表示をして市民の声を市議会に届けていきたいと思います。
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稲城市の学校休校への対応と申し入れについて [市議団政策]

 新型コロナウイルス感染症対策に伴う小中学校の休校について、稲城市の休校については3月2日と3日は開校して、4日から休校になります。詳細は以下のリンク先をご参照ください。
【新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る稲城市教育委員会の対応について】

 その上で本日、日本共産党稲城市議団として教育委員会へ要望書を提出し、若干の懇談も行いましたのでご報告します。

<申し入れ項目>
①医療関係者、福祉関係者、公共交通機関、公務職場などの社会を支える機関が機能停止にならないように、そうした事情の家庭の子どもについて受け入れる体制づくりをしてください。
②休校の日数の柔軟な対応や、休校中のこどもの学習・生活が保障できようにしてください。
③卒業式について、学校や保護者の声を聞きながら稲城の実情にそくした柔軟な対応をしてください。
④給食について、希望する家庭について提供できるようにしてください。
⑤学校や給食センター等で働く非常勤講師や非常勤職員の生活を守るために休業期間中の給与が補償されるようにしてください。
⑥給食中止によって大きな損害が出てしまう給食関連事業者の営業が補償されるようにしてください。
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※申し入れをする日本共産党稲城市議団(左から岡田議員、田島議員、山岸)

 申し入れについては教育長、教育部長、教育指導部長などが対応をしていただき、私たちの質問に対してもお答えをしていただきました。
<主なやり取り>
①具体的な子どもたちへの対応は?
・小学校1~3年生を「自習」扱いで受け入れます。時間は8:20~14:00頃までです。
・給食についてはアレルギー対応ができないので、給食の提供できないと判断しました。
・4~6年生と中学生は原則自宅学習とします。
②授業日数や通知表について
・消化できなかった授業時数をどうするのかは、これからの検討になります。
・通知表をどうするのかはまだ決まっていません。登校最終日の3月3日に渡すことは困難な状況です。
③給食費・卒業式・今後の状況
・給食費は振込で返金対応とします。
・卒業式は式次第を短縮し卒業生、教員、保護者(2名まで)のみで実施します。
・今後について、状況が変わる中で春休み前に登校日を設けることもあるかもしれませんが、現状ではなんとも言えない状況です。
④非常勤職員・給食関連業者
・非常勤職員の出勤や給与、給食の食材納入業者への対応は、国や都の管轄となるので現段階では方針を決めることは困難です。

 多摩地域でも周辺の市が軒並み3月2日から休校となる中で、稲城市については子どもたちや保護者の状況を考えてとても良い独自判断がされていると考えます。懇談の中でも「働く事のできなくなる保護者への対応を考えた」と発言されました。これはとても重要な視点だと思います。なによりも、子どもたちの学びや生活を守り、保護者も含めた市民の暮らしを支える立場で対応していくことが求められると思います。
 今後も事態が進む中で、更なる対応が求められると思います。日本共産党稲城市議団として稲城市の独自対応について前進面を評価しながら、これからも必要な要望を市に伝えられるように努力していきます。皆さんの声をお寄せください。
 以下のフォームでアンケートを行っています。ぜひ困っていることや要望についてお寄せください。
日本共産党【稲城市「新型コロナウイルスによる休校」についてのアンケート】
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