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稲城市議会12月議会が閉会しました。 [市議会]

 本日、稲城市議会2019年12月議会(令和元年第4回定例会)が閉会しました。
 日本共産党は市長提案の40件の議案のうち27件に賛成し、13件に反対しました。また、議員提案意見書1件と、市民からの陳情2件についても賛成しました。それぞれの議案の賛否について報告します。

<総務委員会関係>※議案名は一部省略しています
〇会計年度任用職員の報酬、費用弁償および期末手当に関する条例 賛成:全員
〇押立ふれあい会館設置条例の一部改正 賛成:全員
〇会計年度任用職員制度の導入等に伴う関係条例の整備 賛成:全員
〇市税条例の一部改正 賛成:全員
〇手数料条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇行政財産使用料条例の一部改正 賛成:全員
〇公園駐車場の管理棟に関する条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇火災予防条例の一部改正 賛成:全員

<福祉文教委員会関係>
〇学校施設使用条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇公民館条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇城山体験学習館の管理運営に関する条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇iプラザ条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇学童クラブ設置条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇家庭的保育事業等の設備および運営に関する認可基準を定める条例の一部改正 賛成:全員
〇健康プラザ条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇病院使用条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇病院事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正 賛成:全員

<建設環境委員会>
〇生活文化施設条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇体育施設条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇地域振興プラザ条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇廃棄物の処理及び再利用の促進委関する条例の一部改正 反対:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら賛成:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇道路占用料等徴収条例の一部改正 賛成:全員
〇自転車等の放置防止に関する条例の一部改正 賛成:全員
〇公園条例の一部改正 賛成:全員
〇公共物管理条例の一部改正 賛成:全員
〇準用河川流水占用料等徴収条例の一部改正 賛成:全員
〇下水道条例の一部改正 賛成:全員
〇道路線の認定(稲城長沼駅土地区画整理事業) 賛成:全員
〇道路線の認定(南山東部土地区画整理事業) 賛成:全員
〇道路線の認定(小田良土地区画整理事業) 賛成:全員
〇同路線の廃止(上平尾土地区画整理事業) 賛成:全員
〇道路線の変更(上平尾土地区画整理事業) 賛成:全員
〇道路線の認定(上平尾土地区画整理事業) 賛成:全員
〇道路線の廃止 賛成:全員

<補正予算関係>
〇一般会計補正予算(第4号) 賛成:全員
〇国民健康特別保険会計補正予算(第2号) 賛成:全員
〇土地区画整理特別会計補正予算(第1号) 賛成:全員
〇下水道事業会計補正予算(第2号) 賛成:全員

<その他>
〇一般職の職員の給与に関する条例の一部改正 賛成:全員
〇病院事業管理者の給与等に関する条例の一部改正 賛成:全員

<議員提出議案>
〇多摩川の台風対策協会に関する意見書 賛成:全員

<陳情>
〇幼児教育・保育無償化に伴う給食費についての陳情 賛成:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら反対:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本
〇保育園給食食材料費に関する陳情 賛成:山岸、岡田、田島、あらい、村上、武田、いそむら反対:中山、北浜、坂田、池田、川村、角田、梶浦、つのじ、市瀬、佐藤、中田、鈴木、岩佐、榎本

<解説>
 今度の議会の最大の焦点は、手数料・使用料の大幅な値上げ議案についてでした。委員会でも何度も質問して、市民の皆さんにお知らせをしたり、また他会派の議員と一緒に議会報告会等にも取り組みました。結果としてはすべての議案が賛成多数で可決されました。しかし、個々の議案では日本共産党だけでなく市民クラブの皆さんも反対をするなど、国会で起きているような野党共闘が市議会でも実現することができました。
 残念ながら議案は可決しましたが、この値上げを来年度予算に反映させない新しいたたかいがスタートします。これからも、市民の皆さんと力を合わせていきます。
 最後に、値上げ議案に対する私の反対討論を掲載します。

<反対討論>
 第61号議案「稲城市手数料条例の一部を改正する条例」と第78号議案「稲城市立公園駐車場の管理等に関する条例の一部を改正する条例」に反対の立場から討論します。
 まず、この「使用料・手数料の見直し」なるものについて全体を述べたいと思います。
 今議会に提案されている議案の中で、提案理由の説明の冒頭に「持続可能な行政運営」や「利用者負担の適正化」などの言葉が入っている条例は19本となっています。市はこの間、これらについては市の内部規則である「使用料・手数料の算定基準に沿って見直したものであり、値上げが目的ではない」と答弁しています。
 確かに一部の条例では若干の値下げになっていたりするものもあります。そういったものについては、私たちも賛成をする立場です。しかし、住民票の写し交付が200円から300円に値上がりするなど、多くのものが市民の暮らしや文化、スポーツなど様々な分野の使用料や手数料が値上がりする内容になっています。市自身も答弁しているように、今回のいわゆる「見直し」によって市財政への影響は約1億6千万円の増収とのことです。
 市にとって1億6千万円の増収ということは、1億6千万円を市民から新たに徴収をするという事です。まさしく大幅な負担増であり、これは使用料・手数料の大値上げ計画そのものと言わざるを得ません。市は「見直し」などという言い回しはやめて、大値上げ計画であることを素直に認めること。まず、そこから議論がスタートするのではないでしょうか
 その上で、この大値上げ計画の全体を通して、3点の問題点を指摘します。
 まず1点は、なによりも市民に対してまったく説明をしていないということです。未だに、市民に対して値上げの全容が明らかになっています。何をいくら値上げするのか、なぜ値上げをするのか、どういった根拠で値上げをするのか。そういったものが、市広報はおろかホームページにすら掲載されていません。市民に知らせず、市民の知らない中で値上げを決める。こんなやり方許されるのでしょうか?
 市は答弁の中で、去年の4月からこの大値上げ計画について検討をしていたと認めました。「市役所の中で時間をかけて考えてきた」ということです。立派な事です。自分達で考えるのに1年半近くも時間を使っているのに、市民に対する説明の時間はほとんど使おうとしない。普段から市民参加や、当事者意識や、市民による助け合い活動などを推奨しているのに、こういう重要なことを市民抜きにしてさっさと決めてしまおうとする。この市の姿勢に対して市民が怒り、批判が寄せられている。このことを自覚すべきです。
 さらに付け加えるのなら、私たち議員に対しても説明責任が果たされているとは言いがたいです。私は総務委員会で言いました。この金額の増減について、本会議で説明しましたか?と。実は初日の本会議、議案提案の時ですら具体的な金額、増減の根拠、その影響額について一切説明をしていない。資料だって、条例ごとの新旧対照表があるだけで、一覧になったものがない。個別に資料要求をして初めて、増減の一覧表、他市との比較、積算の根拠などが後から出てくる。もし、聞かなければそういった基本的な資料すら私たち議員に知らされずに決めようとしていたのでしょうか?
 議員は選挙で選ばれた市民の代表、まずは議会でしっかりと議論してそこで決めるべきというご意見があります。確かにそういった意見もあるのも認めます。しかし、その議会に対してすらまともな資料を出そうとしない。言わなければ出さない。これでしっかりとした議論ができるのでしょか。私は今回の市の進め方は市民軽視だけでなく、議会軽視も甚だしいと指摘したいと思います。
 この市の姿勢は到底認められるものではなく、この一点をもってしても大値上げ計画を撤回すべき理由として十分であると指摘したいと思います。
 続いて2つ目の問題点は、この大値上げ計画を実行しても、それぞれの行政サービスの向上や施設改修等にはつながらないということです。私の質問に対して市は答弁で「サービスの改善はそれとは別」であることを認め、直接のサービス改善には結びつかない事を認めています。
 値上げは実施されるのに、古いベンチ、破けた椅子、ガタガタの机、剥げかかった芝生、こういったものの更新は約束されない、これでは理解は得られないのではないでしょうか。少なくとも値上げをするのなら、利用者から出されている改善や施設整備についての要望にちゃんと答える計画も併せて示すべきであると考えます。
 そして3点目の問題点は、そもそも急いで値上げをする必要が無い。ということです。わが党の岡田まなぶ議員の質問に対して市は「来年、値上げをしなかったからと言って、行政サービスが滞ることはない」と答弁しました。これは当然と言えば、当然です。住民票の手数料を値上げしなかったために、来年4月から住民票の発行が突然の停まるのか。そんな事はありえません。
 いますぐに、どうしても来年4月から値上げを実施する理由はありません。市は今回の値上げの理由に「持続可能な行政運営」というのをあげています。今の市財政は「持続不可能な状況」なのでしょうか?市自身も、これまで「健全財政である」と言ってきたのではないでしょうか。一方で健全財政と言いながら、一方では持続不可能な状況にあるかのような言い方をしている。大きな矛盾があるのではないでしょうか。そういった点からもこんな性急な進め方をするのではなく、検討にじっくり時間をかけたように、説明や実施にもじっくりをかけるべきなのです。みなさん、そうではないでしょうか。
 以上の3点が、今回の大値上げ計画の基本的な問題であります。
 これらの点をふまえて、第61号議案の手数料の値上げと第78号議案の市役所駐車場の有料化に対して、反対の理由を述べます。
 手数料の値上げについては、住民票の写し交付が現在の1通200円が窓口請求300円、郵送請求400円に値上がりし、その他印鑑登録証明書、課税証明書、納税証明書など約20件の項目が値上がりし、市民の負担は約1千万円の負担増になります。
 市は見直し基準の中で、これら各種書類関係の手数料については、使用者個人の利益のために行われているものであり、税金投入をするものではないと述べています。本当にそうでしょうか。そもそも住民票や課税証明書などは、様々な公的手続きなどの際に提出が求められるものです。行政が様々な手続きを問題なく進めるために発行されるものが住民票の写しや課税証明書であり、行政の求めに応じて提出をしなくてはならないものです。そういった点からしても、100%利用者負担だといって、値上げをするのはそもそも理屈が通らないのではないでしょうか。以上の理由により、第61号議案について反対いたします。
 続いて、第78号議案です。これの最大の問題は、市役所駐車場の有料化です。これについては、委員会質疑の中で大問題が明らかになりました。3つの市役所駐車場に有料化のための機械を設置すると年間の維持経費で約1800万円にのぼる。ところが、肝心の駐車料金は年間で約900万円程度の想定になっている。つまり、市役所駐車場を有料化すると毎年900万円の赤字になるという事です。
 これは、とんでもない話です。市民に対しては「将来の持続可能性のため」といって1億6千万円にのぼる負担増を強行しようとしながら、市が率先して赤字事業を作り出そうとしている。先ほどの住民票などの値上げの総額が約1千万円でした。つまり、市役所駐車場を有料化すると、その赤字分で住民票のなどの値上げ分がほとんど吹き飛んでしまうということです。こんなことで市民の理解を得られるのでしょか?
 駐車場有料化のもう一つ大問題は、利用者の声をまったく聴いていないことです。すでに周知のように、市役所駐車場は公民館の施設やホールの利用者も多く利用している駐車場です。こういった利用者の声をまったく聴かずに、駐車場の有料化を決めたことは重大です。私の質問に対して、市は総合体育館のレストラン利用者は駐車場の無料時間を延長していることを認めました。その理由は「レストランの利用は長い時間が必要だから」ということでした。すばらしい理由です。
 レストランで食事をするのは1時間では足りないので、さらに1時間の無料時間延長をしている。それでは、公民館一回のロビーにあるレストランはどうなのでしょうか?市役所地下にあるレストランもどうなのでしょうか?公民館の会議室や図書館を利用する方、ホールで様々な文化活動に参加する方は、長い時間は必要ないのでしょか?そんなことは、ありません。
 同じ行政運営で2重基準を設けることは許されません。当然ながら、市役所の様々な窓口利用者、レストランなどの施設利用者、公民館の利用者に対しても同じように駐車場無料時間の延長が求められます。そして、無料時間が拡大すればますます駐車料金が減っていき、市の赤字が拡大をしていきます。つまり結論として求められるのは、市役所駐車場の有料化はきっぱりとやめるべき。これが最良の解決策ではないでしょうか。
 以上の理由により私たち日本共産党稲城市議団は、この道理のない使用料・手数料の大値上げ計画は今すぐに撤回をすることを求めます。稲城市が市民参加による、市民と協同したまちづくりを進めようと言うのであれば、市民の声に耳を傾け、市民の暮らしを守る市政運営を行うべきです。これからも、市民の皆さんと一緒に力を合わせ、市民の声を市政に市議会に届けていくために、全力で奮闘をしていく事を求め、討論を終わります。

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※寒くて猫も毛布の中で寝ています。
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