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稲城市12月市議会一般質問報告4~平尾団地建て替え~ [市議会]

稲城市議会一般質問報告の最後は「平尾団地建て替え」についてです。

第6.平尾分譲住宅建て替えによる団地再生について
(1)「平尾団地の将来まちづくり構想」について
①同構想の概要について聞きます。
→「平尾センター地区まちづくり協議会」において、地区の活性化になるような将来のまちづくりを整理したものです。
→平尾分譲住宅の権利者のマンションを建設するための「権利者街区」、平尾地区へ新たに住民を呼び込むための「分譲街区」、商業・福祉・教育施設等を想定する「複合街区」の3つの建て替え計画において、既存の平尾センター地区、平尾近隣公園、複合街区を含めた範囲を対象とした将来像を「まちづくり構想」として取りまとめています。
→構想で描かれた将来像を踏まえて、今後建物や道路などの建て替え計画が検討されていきます。
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※まちづくり構想の内容

②「複合街区」の位置づけについて聞きます。
→平尾地区における日常生活の場の充実や、子育て世代の需要に対応するために、商業・生活サービス機能などを充実強化するものです。また、平尾団地商店街と連携することで地域の活性化を促進するものとしています。
③「平尾近隣公園」の位置づけについて聞きます。
→永く市民に親しまれた公園の自然環境を今後も維持し、充実を図るものとしていいます。また、地域活性化に向けて、隣接する平尾センター地区、複合街区や平尾中央通りからのアプローチを改善することで、商業ゾーンに囲まれた新機能の付加を図ります。
④「平尾センター地区」の位置づけについて聞きます。
→平尾分譲住宅の建て替えを契機に、既存の商業・生活サービス機能を充実させるとともに、「複合街区」と連携することで、平尾団地の一定的な商業・生活サービス機能の維持や充実を図ります。
→団地商店街整備などの地域の声を東京都や住宅供給公社に伝えるように努めていきます。
(2)団地再生の今後の課題について
①「平尾センター地区まちづくり協議会」の今後の役割について聞きます。
→平成30年10月に9回目の協議会が開催され、「平尾団地の将来まちづくり構想」の取りまとめをもって会議は終了しています。今後、最終的な書面整理の後に、市に対し報告を行う予定となっています。
→この協議会には、市はオブザーバーとして参加し、構想を作成するにあたっての資料の提供や助言・意見交換を行ってきました。
→報告後の「まちづくり構想」については、今後の用途地域や地区計画の見直しにおいて、都市計画に関する基本的な方針を整理するにあたり、住民意見を反映した資料として活用していきます。
②今後の建て替え論議にあたって東京都の関わりや役割について聞きます。
→今後、区分所有法に基づく建て替え決議に向けて具体的な計画を策定する中で、東京都の制度を利用するために都への相談や協議、調整が必要になります。
→東京都との協議においては、必要に応じて市も連携して取り組んでいきます。
③今後の建て替え論議にあたって稲城市の関わりや役割について聞きます。
→平尾分譲住宅の建て替えにあたっては、まずは区分所有法に定める住民の合意を得ることが必要になります。市としては、引き続き建て替え計画の策定など、住民の合意形成を図るうえで必要な作業への指導・助言など、団地再生の円滑な推進に向けた管理組合への支援を行っていきます。
→この事業が円滑に進むこと、地域再生に貢献するような事業となるよう、団地再生担当が中心となり関係部署との連携も取りながら、必要な支援や助言を行っていきます。
<解説>
 平尾分譲住宅の建て替えについて、まちづくり協議会で「将来まちづくり構想」が話し合われて、住民説明会も行われました。市が住民の立場にたって積極的に関わることを求めて質問しました。
 住民説明会の資料では平尾バス通りに近い下の方に商業施設などを中心にした複合街区を作ると説明されています。説明会の中では「具体的にどのような施設をつくるのか」「平尾商店街との関係はどうなるのか」などの質問が出されていました。
 それに対する答えは「どういった店舗ができるのかは未定です。ただ、現在ある平尾商店街と連携、共存していくためには、現在ある商店街のお店と競合しないような形での商業施設などを誘致していきたい」と説明がされていました。複合街区の商業施設については平尾団地商店街と連携を図るためにも競合しない形での商業施設の誘致が望まれています。
 また近隣公園については、平尾商店街と新たにできる複合街区の間をつなぐ役割が求められます。そうなった時にもっと行き来をしやすくするために、例えば遊歩道の整備などが考えられます。また、この間の住民説明会では「文化センターを近隣公園に移したらいいのでは」など、様々な意見が出されました。具体的に近隣公園そのものの整備は市が責任を持つことになります。市民からはこの機会に近隣公園も整備をしてほしいという声が出されています。この点については、しっかりと声を聞いて実施していくことを求めました。
 平尾団地商店街については、商店街施設の改修や整備を求める声が出されています。11月に日本共産党稲城市議団は東京都に対して要望書を都知事宛てと東京都都市整備局長宛てに出してきました。要望書の内容は、「1.平尾団地の将来まちづくり構想と連動した形での団地商店街の施設整備や改修を実施してほしい」「2.施設整備や改修にあたっては地域住民の声をよく聞いて、それらの声が十分反映された内容としてほしい」「3.住民の声を聞くための方針の策定や説明会の開催などを早期に実施してほしい」という3点です。
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※東京都との懇談の様子
 要望書に基づいて東京都都市整備局の課長さんと懇談もしました。都の方からは「住宅供給公社を通して、住民から施設整備や改修の要望が出されているのは聞いています」「ただ商店街を含んだ平尾団地そのものは今のところ建て替えの対象とはなっていない」ということ、また「何らかの施設改修などを行った際には、その費用をどのように負担していくのか、テナント料や施設管理料の取り扱いも含めて検討しなくてはならない」ということでした。ただ、「こういった要望書が出されたことはしっかり受けとめて公社に対しても伝えていく」として、今後も住民の皆さんとも相談を続けていくということでした。
 こういった団地商店街の施設改修等については、様々な機会をとらえてちゃんと市としても都に対して伝えていくことが求められます。市の答弁も「住民の声を伝えていく」というものでした。これからも団地商店街の施設改修と整備について対応を求めていきます。
 このまちづくり協議会には市もオブザーバーとして参加して、構想作成に関わっています。市の知らない所で作られたものではないという事です。構想そのものは何らかの法的性格を有する物ではありませんが、市も関わって市民と一緒に作った物ですから、大きな重みがある構想だということです。この構想をどのように実現させていくのか、建て替えの主体は管理組合になりますが、市も大きな責任を負っているということではないでしょうか。
 住民説明の中では、建て替えにあたって介護施設の増設など福祉的な視点も取り入れたまちづくりを求める声も出されました。今後は都市建設部門だけではなく、高齢者や障がい者福祉、子育て支援部門などの庁内横断的に取り組むことで求められるのではないでしょうか。これからも平尾団地の建て替えに福祉的な視点も含めた広く住民の声を反映したものとなるように、市の支援や援助を求めていきます。


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