SSブログ

稲城市12月市議会一般質問報告3~子ども・子育て支援計画と保育所整備について~ [市議会]

一般質問の3回目の報告は、子育て支援計画と保育所整備について報告をします。
今回も数字を表にして報告します。

5.子ども・子育て支援事業計画の見直しについて
(1)「計画見直しの趣旨」について
①「当初計画との乖離」の要因について聞きます
→推計以上に児童人口が増えたことや、保育所等の利用希望が計画策定時のニーズ調査の結果以上に挙げられます。
②現計画終了後の新たな計画策定について認識を聞きます。
→現在の見直し計画をベースに2020年度から2025年度までを期間とした「第二次稲城市子ども・子育て支援事業計画」を策定します。
(2)「児童人口の将来推計」について
120701.jpg
①現計画と見直し計画の「児童人口」の推計範囲の違いについて聞きます。
→№1~№16の通りです。
→2017年度までは実績の数字を使い、2018年度と2019年度は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の人口推計データを基に推計の見直しを行いました。
②平成27年の時点で推計と実績に乖離が生じていたことについて認識を聞きます。
→当初計画については平成22年度に行った人口推計地を用いていることから、推計の時点が古いために差が生じました。
③平成29年に乖離が大きくなっていることについて認識を聞きます。
→大型マンションの建設などから、推計以上に子育て世帯の転入が増加したためです。
④第二地区について現計画と見直し計画で増減が逆転していることについて認識を聞きます。
→№3と№4、№11と№12の通りです。
→第二地区の児童人口については現計画では増加となる推計でしたが、2015年度から2017年度までの実績では減少となっていることから実績に基づいて見直しを行った結果、増減が逆転しました。
<解説>
「子ども・子育て支援計画」の見直しについては、まず児童人口の推計が見直しをされました。今年の3月の予算委員会の中で「計画の子どもの数と、実際の子ども数がまったく違うのではないか」と指摘をしてから、半年たって見直しがされました。5年間で子どもが100人減少する計画だったのが、実際には160人増加する内容へと見直しがされました。
 見直しの理由は「古い値をもとに推計していた」からだという事です。実際には、この計画の1年目の段階で既に乖離が発生をしていました。もっと慎重に人口推計を検証していれば、もっと早い段階で手を打てたのではないでしょうか。マンション建設にしても、2年も3年も前から計画はわかっていたわけで、やはり対応に問題があったと言わざるを得ません。保護者の皆さんからも、「なんで今ごろになって」という声が率直によせられています。
「子ども・子育て支援法」の61条の第5項の規定では、「市町村は、教育・保育提供区域における子ども及びその保護者の置かれている環境その他の事情を正確に把握した上で、これらの事情を勘案して、市町村子ども・子育て支援事業計画を作成するよう努めるものとする」とされています。これに基づき、正確な計画の作成を求めました。

(3)「量の見込み」について
120702.jpg
120703.jpg
120704.jpg
①2号認定における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№17、№20、№23の通りです。
②3号認定(0歳児)における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№129、№32、№35の通りです。
③3号認定(1・2歳児)における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№41、№44、№47の通りです。
④「量の見込み」見直し後の全体的な傾向について聞きます。
→2号認定と3号認定の合計で、2018年度が2381人、2019年度が2499人と増加傾向となっています。
(4)「確保提供量」について
①2号認定における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№18、№21、№24の通りです。
②3号認定(0歳児)における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№30、№33、№36の通りです。
③3号認定(1・2歳児)における見直し前と見直し後の増減差について地区別・年度別に聞きます。
→№42、№45、№48の通りです。
④「確保提供量」が「量の見込み」を満たせない状況について、認定別・地区別・年度別に聞きます。
→3歳~5歳児では2018年度に第1地区で12人、第2地区で7人となります。
→0歳~2歳児では2018年度に第1地区で181人、第3地区で23人になります。2019年度は第1地区で159人、第3地区で34人となります。
→第1地区では2年連続で、0歳~2歳児で100人以上の「待機児」が出てしまいます。
→「一時預かり保育」を継続して長時間利用している世帯への配慮については、保育所選考における基準指数の見直しなどを実施し、引き続き必要な配慮を行うように努めていきます。
<解説>
「量の見込み(保育を必要とする子どもの数)」が最も増加するのは第1地区(矢野口、東長沼、大丸、百村、押立)地域の1・2歳児になっています。そして、「確保提供量(保育園の定員)」が足りなくて、「量の見込み(保育を必要とする子ども)」をすべて受けられない状況、ようするに待機児童が第1地区では0歳児~2歳児で2年連続で100人以上出てしまうことが判明しました。
 深刻なのは目の前にせまった来年度の話です。来年4月の入園に向けて申し込みがちょうど行われていますが、認可保育園を希望して入れないという子どもがたくさん出てしまう可能性があります。今後の施設計画と併せて、来年度の緊急的な対策についても検討が必要であると求めました。
 その関係で特に強調したのが、「一時預かり保育」についてです。何度か一般質問でも取り上げてきましたが、一時預かり保育が本来の「臨時的、一時的な保育」というものではなく、待機児になった子どもが連続して長期間にわたって利用している実態があります。このままでは、来年度もそういった利用が増えるかもしれません。その点もふまえると、「一時預かり保育」を継続して長期間利用している世帯への利用料助成、選考基準指数の加点、その他必要な配慮が必要であると対応を求めました。市は当面の対応として、一時預かり保育を継続的に利用している児童については選考基準指数で「2点」加点をするとしましたが、更なる対応が求められます。

(5)「保育施設等の整備」について
120706.jpg
①現計画内での保育所整備方針について聞きます。
→№53と№54、№61~№63の通りです。
②現計画終了後の保育所整備方針の予定について聞きます。
→№55~№60の通りです。
③待機児童解消に向けた市長の認識について聞きます。
→待機児童解消は、最重要課題のひとつとして認識しており、子ども・子育て支援事業計画の中間見直しでは、従来以上の推進を図っていく計画となっています。今計画期間内で待機児童解消を図ることができませんが、今後も待機児童解消に向けては、全力で取り組んでいきます。
<解説>
 保育所の整備は、来年度から4年間で一気に11園認可保育園を増やしていくことが明らかになりました。私たち日本共産党はこの間一貫して、待機児解消のためには抜本的に認可保育園の定員を増やすことであり、そのためには認可保育園の施設数を増やしていく、新設が必要なんだと求めてきました。ここにきて、このように認可保育園新設の計画が作られたことは、保護者の皆さんの声と私たち日本共産党のこれまでの取り組みが市政を動かしてきたのではないでしょうか。
 市長も待機児解消について「最重要課題であり、全力で取り組んでいく」と答弁しました。差し迫っては来年度の待機児についての対策が求められています。計画の前倒しなども含めて、早急で着実な取り組みを求めました。

(6)大丸都営アパート跡地への保育園開設について
①開設に向けた現在の進捗状況について聞きます。
→具体的なスケジュールや土地の賃貸料の確認、事業者募集条件等の調整などとなっています。
②2020年4月開設の前倒し実施について認識を聞きます。
→東京都による測量、貸付価格の決定、その後の市での事業者公募、事業者による設計や建設の期間を考慮すると前倒しをすることは困難であると考えており、2020年度4月の開設で準備を進めています。
③第6保育園の継続について認識を聞きます。
→第6保育園については、今後も継続していきます。
→耐震改修工事の実施時期については、2020年度までに実施する予定と東京都から聞いております。
<解説>
 第6保育園の継続を明言されたのは本当に重要です。この間のやり取りなどで、第4保育園と第6保育園を合併するという案もだされていましたが、駅に近いという事もあり第6保育園は残してほしいという声が多く出されていました。
 気になるのは、耐震改修工事についてです。大丸都営第2アパートの中でも、第6保育園のある4号棟の耐震基準の値が低くなっています。耐震改修工事そのものは東京都が行いますが、工事期間中に第6保育園の事業をどのように継続させるのかは市が考える必要があります。この点については今後の課題です。これからも早急な工事の実施を求めていきます。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。